映画「プリティ・ウーマン」 主題歌 恋愛映画を語るなら、まずはこれ! 王道のシンデレラストーリー

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、恋愛映画の「プリティ・ウーマン」です。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

作品紹介

 

1990年に公開されたアメリカ映画で、映画「マイ・フェア・レディ」を現代版(と言っても、もう今から30年ほど前の作品ですが)にしたような作品。

 

「ウォール街の狼」と呼ばれる実業家エドワードは、コールガールのヴィヴィアンと出会い彼女の6日間を3000ドルで買う契約を結びます。 天真爛漫なヴィヴィアンに惹かれていき、彼女の影響でしだいに仕事に対する考え方も変わっていくエドワード。

 

そして、しだいに惹かれ合う2人の姿を描いた、アメリカ版シンデレラストーリーです。

 

1990年度全米興行収入第1位。 

ジュリア・ロバーツは、ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しました。

 

劇中で見事なボディを披露するロバーツですが、実際はボディダブルが多用された、ボディダブルの重要性や必要性を再認識させられた映画です。

この映画は、ジュリア・ロバーツを一躍有名にした作品としても知られておりますね。

 

また2018年に、本作のミュージカル版がブロードウェイのネダーランダー・シアターにて公演されました。

 

※ ボディダブルとは、主要な出演者がなんらかの理由により、シーンを演じられないときに、替え玉となってあたかもその出演者のように演技をする俳優をさします。

 

引用元:You Tube公式 / プリティ・ウーマン

 

見どころ&おすすめ

 

イケメン ✖ 美女の恋愛ラブコメディーもので、誰でもすーっと物語に入っていける、単純で分かりやすい内容が魅力です。

 

ヴィヴィアンが、持ち前の魅力でエドワードを魅了していく様子、エドワードがヴィヴィアンに影響をあたえ、しだいに彼女が開花して行く様子、やがて2人が恋をしていく過程など見どころ満載。

 

2人の恋愛模様を取り巻く社交界の人々や、ストーリーが展開する街の風景など全てが、とにかくオシャレ。

 

また、エドワード演じるリチャード・ギアの社交的な佇まい(たたずまい)も印象的ですが、ジュリア・ロバーツの魅力的な演技も本作の見どころ。

 

そして、誰でも一度は耳にしたことのあろう、名曲「プリティ・ウーマン」が映画全体を彩っているところもポイントです。

 

毎日仕事でお疲れぎみの女子にこそ、週末に観て欲しい映画です。

若かりし頃のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツに癒されてください。

 

もちろん男子も、リチャード・ギア気分にひたって観るのも良いですね。

 

おすすめ度

 

★★★★☆             4点

 

主要キャスト・スタッフ

 

エドワード・ルイス (リチャード・ギア)
ヴィヴィアン・ワード (ジュリア・ロバーツ)
フィリップ・スタッキー (ジェイソン・アレクサンダー)
ジェームズ・モース (ラルフ・ベラミー)
キット・デ・ルカ (ローラ・サン・ジャコモ)
バーニー・トンプソン支配人 (ヘクター・エリゾンド)
デヴィッド・モース (アレックス・ハイド)
 

 

監   督 ゲイリー・マーシャル
脚   本 J・F・ロートン
製   作 アーノン・ミルチャン
スティーヴン・ルーサー
製作総指揮 ローラー・ジスキン
   
 

 

1990年 公開   119分   アメリカ・日  本

 

           125分   (ディレクターズカット版)

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

実業家のエドワード・ルイスが、パーティーの帰りにクルマで道に迷っていたところ、道端に立っていたコールガールのヴィヴィアン・ワードと出会い、彼女に道をたずねる。

 

宿泊先のホテルまで、ヴィヴィアンが華麗にそして過激な運転で送って行き、そのお礼にエドワードはヴィヴィアンの6日間を買う提案をし、2人の契約が成立する。

 

そしてその6日間は、自分のアシスタントとして働いてほしいと、エドワードは依頼をする。 その仕事の内容は、上流階級のパーティーへ一緒に参加し、エドワードの商談成功のサポートをすること。

 

しかしヴィヴィアンには、それに見合う服装を持っていないし、テーブルマナーも身に着けていなかった。

 

このままではエドワードのサポートどころではなく、恥をかかせてしまう。

 

そこで、ホテルの支配人や周りの人の手を借りながら、服装やマナーなどを少しずつ身に着け、そこには道行く人々が振り返るほどの貴婦人へと成長をとげるヴィヴィアンの姿があった。

 

上品に洗練されたヴィヴィアンの容姿以上に、純粋で知的な内面を持っていることを知るにつれ、しだいにエドワードは彼女に惹かれていく。

 

また、ヴィヴィアンにとっても、夢のような6日間が過ぎてゆく。

 

そしてついに、契約が切れた最後の日を迎えた2人は、何を思い、そしてどのような決断を選択するのか・・・

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

主題歌「Oh,Pretty,Woman」を紹介

 

https://youtu.be/Pr7co7GJPuk

引用元:You Tube公式 / OH, PRETTY WOMAN

 

1964年に、ロイ・オービソンが発表したシングル曲。

のちに、ヴァン・ヘイレンたちにカバーされ、映画「プリティ・ウーマン」の主題歌に起用されました。

 

また、この楽曲は「20世紀にアメリカのテレビ、ラジオで最もオンエアーされた100曲」の第26位にランクインされた名曲です。(BMI調べ)

 

作詞・作曲 (ロイ・オービソン)

 

      (ビル・ディーズ)

 

「プリティ・ウーマン」の色々な魅力を紹介

 

舞台となったホテルは?


引用元
:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

エドワードが滞在した高級ホテルは、1928年に完成したカリフォルニア州の歴史的な高級ホテルで、ロデオドライブの東側にあるウィルシャー大通りに位置しています。

 

旧名称は「ビバリーウィルシャーアパートメントホテル」として知られ、イタリアのルネッサンス建築様式で、ツスカの石とカララの大理石で作られているそうです。

ツスカ?、カララ?、どちらもイタリアの石のようですね。

 

その後、「ビバリー ウィルシャー ホテル」から「リージェント・ビバリー・ウィルシャー」となり、現在は「ビバリー ウィルシャーア・フォーシーズン ホテル」と改名されたそうです。

 

今現在のレートで、普通〜のお部屋が、1泊約10万円弱!(たぶん、宿泊のみ)

そんなエドワードは、このホテルのペントハウスに長期滞在するのです。 

想像もつかない、トホホな世界です。

 

華やかな世界を目にしたヴィヴィアンは、どんな気持ちだったのだろうと想像します・・・が、自分には哀しいかな想像がつきませんね。

 

個人的にはいつか、普通〜のお部屋で良いので、泊まってみたいものです。

ペントハウスのトリビア


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

じつは、エドワードとヴィヴィアンが滞在したペントハウスは、ディズニースタジオ内のセットとして作られました。

 

なので「リージェント・ビバリー・ウィルシャー」には、物語に出てくるペントハウスはないようです。

あのペントハウスに泊まりたい方は注意が必要ですネ。

 

なんだろう?、あのペントハウスが作り物だったことに、ホッとしている自分がおります。

 

シャンパンとイチゴ


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

シャンパンにイチゴの組み合わせ、名称は「シャンパンベリー」と言うそうです。

 

広くて豪華なペントハウス、厚手のカーペットに寝そべってヴィヴィアンが細長いシャンパングラスでシャンパンを飲むと、すーっとエドワードが綺麗なイチゴを差し出します。

 

「どうしてイチゴなの?」

「イチゴを口にすると、シャンパンの味が引き立つからさ」

 

オッシャレです。

 

哀しいかな、自分にはシャンパンベリーとのお洒落な出会いがないので、どんなものか調べてみました。

 

そもそも、シャンパンにイチゴの組み合わせは、イギリスで好まれる飲み方だそうで、あちらでは刻んだイチゴをシャンパーニュ(フランスはシャンパーニュ地方のスパークリングワイン)に入れて飲むスタイルだそう。 あーオシャレ。

 

ウインブルドン(全英テニス)の開催が、イギリスのイチゴの収穫時期と重なり、裕福層を中心に片手にオペラグラスでテニス観戦、もう片方でシャンパンベリーを楽しむスタイルが確立し広まったそうです。 お味はともかく、すごく洒落で上品な雰囲気を感じます。

 

ハートのネックレスとトリビア


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

鮮やかな赤いドレス姿のヴィヴィアンの首に着用した、ハートがモチーフのネックレスはルビーとダイヤモンドで作られた、「FRED/フレッド」というブランドのジュエリーです。

 

フレッドは、1977年にアメリカ初のブティックを、ロサンゼルスのロデオドライブにオープンさせました。 ビバリーヒルズの中心地なので、ハリウッドや映画の世界と関係を築くのは、ごく自然の流れだったようです。

 

1990年のある日、「プリティ・ウーマン」の製作スタッフが、当ブティックを訪れたことから始まります。 彼らが捜していたのは、主演女優が身に着けるにふさわしいジュエリーでした。

 

そして、あのハートのネックレスが、物語のワンシーンを飾ります。

 

ただ、このハートのネックレスは、映画のために作られたものではなく、撮影のためにフレッドから貸し出されたものでした。

 

この最高級なハイジュエリーを作るには、世界に3ヶ所しか存在しない鉱山から高純度の原石を調達し、ネックレスに使用される全ての原石を集めるのに2年以上の年月がかかったそうです。

 

ここで、トリビアをひとつ。

 

リチャード・ギア演じるエドワードが、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンにケースに入ったネックレスを見せ、ヴィヴィアンがそーっと指を伸ばしたときに指が挟まって、彼女が驚いて笑うシーンがあります。

 

これはアドリブで、リチャードの思いつきと、ジュリアの驚いたリアクションと笑顔があまりにも自然だったので、ゲイリー監督はそのままあのシーンを使うと決めたそうです。


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

映画の裏話あれこれ

オリジナルの脚本では「プリティ・ウーマン」ではなく、物語で提示された3000ドルの契約金にちなんで、「3000」という題名でした。 しかし製作会社の幹部から、サイエンスフィクション映画のような響きだとの意見が出て「プリティ・ウーマン」に改題されました。

 

リチャードとジュリアの背中合わせに立つポスター写真、じつはヒールブーツを履くジュリアの方が背が高くバランスが悪かったので、シェリー・ミッシェルというボディダブル女優で撮影し、頭部のみを合成したものでした。

 

リチャードは「ヤギにスーツを着せても別に支障のない役だ」と語り、当初はエドワード役に乗り気ではなかったようです。 しかしすでに相手役として決まっていたジュリアに会って、すっかり気が変わり「僕たちはお互いが大好きになり、それは素晴らしいことだ」と語ったそうです。

 

リチャードを心変わりさせた要因は、ジュリアの可愛らしさでした。

ポストイットの裏側に「お願い、イエスと言って」と書いてリチャードに手渡し、そして彼がイエスと答えたそうです。 なんか、映画のワンシーンみたいです。

 

物語の冒頭、エドワードがロータス エスプリを運転するシーンがあります。

 

撮影時、フェラーリとポルシェのどちらも本作に自社の車を登場させることを、断ったそうです。 最終的に、彼が運転するクルマは1989年製のロータス エスプリSEとなったそうですが、何でフェラーリとポルシェは断ったんでしょうかね?


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

リチャード・ギアの弾くピアノ


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

エドワードがホテルのバーでピアノを弾くシーンでは、撮影にエキストラを必要としませんでした。 リチャード・ギアは実際にピアノを弾けたばかりか、作曲の才能もあり、このシーンのために自ら作曲までも手掛けたそうです。

 

あ〜~神さま、天は二物も三物も与えるのですね。

 

違うラストシーン?

当初「プリティ・ウーマン」は、ドラッグ依存症などのシリアスなテーマを扱う暗い映画になる予定でした。 

 

主演候補も、アル・パチーノとミシェル・ファイファーが上がっていて、ラストシーンも、ハッピーエンドではなかったそうです。

 

エドワードと1週間を過ごして得た報酬で、ビビアンは友人のキットと一緒にディズニーランド行きのバスに乗ります。 はしゃぐキットの横で、うつろな瞳で窓の外を見ているビビアンがいる構図が、ラストシーンだったようです。 暗いです。

 

しかし、リチャードとジュリアが主演することに決まってから、物語を変更して今の「プリティ・ウーマン」そしてあのラストシーンが誕生しました。

 

感  想

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

個人的に、大好きな恋愛映画は「プリティ・ウーマン」と「ノッティングヒルの恋人」なんです。

 

どちらを紹介しようか悩みましたが、公開が先だった「プリティ・ウーマン」を今回はご紹介しました。

 

まず、冒頭でも述べましたが、この映画は先の想像がつきやすく、綺麗に起承転結をつなげてハッピーエンドを迎える、分かりやすい作品です。

 

簡単に言えば、裕福な男性によって、貧しい女性がしだいに洗練されていく、幸運の物語、シンデレラストーリーです。

 

しかし、映画を観終えた感想として、男性のエドワードも洗練されていったのだと気づきました。

 

ヴィヴィアンは、上流世界の刺激を受け、内に秘めた本質的な自分の魅力を開花させました。 そしてそのヴィヴィアンの影響から、エドワードも人間的な成長をうながされたのだと思います。

 

ヴィヴィアンを磨き上げ洗練させたら、自分も成長し洗練されていった。

この映画は男性の成長物語でもありました。

 

この「プリティ・ウーマン」は、女性が内に秘めたポテンシャルを美しく開花させていき、そのプロセスに影響を受けた男性も内に秘めた人間性を大きく成長させる、まさに男女の成長ドラマだったのです。

 

シンデレラ風にいうと、王子様に成り切れない王子様が、シンデレラの原石を見出し、本物のシンデレラになるよう磨き上げるうち、王子様もシンデレラの魅力で本物の王子様になっていくお話でしょうか。

 

一度観ただけでは、気がつかなかった、じつに奥が深い映画だと気づかされました。 

 

最後に、個人的に気になったのが、トンプソン支配人。

彼の、にくいばかりの心配りが、粋でお洒落、本当の紳士ですネ。


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

やっぱりこの映画は、素晴らしい映画だな〜と再確認しました。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

 

あらすじは、別サイトです。
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