映画「プリティ・ウーマン」 主題歌 恋愛映画を語るなら、まずはこれ! 王道のシンデレラストーリー

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、恋愛映画の「プリティ・ウーマン」です。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

作品紹介

 

1990年に公開されたアメリカ映画で、映画「マイ・フェア・レディ」を現代版(と言っても、もう今から30年ほど前の作品ですが)にしたような作品。

 

「ウォール街の狼」と呼ばれる実業家エドワードは、コールガールのヴィヴィアンと出会い彼女の6日間を3000ドルで買う契約を結びます。 天真爛漫なヴィヴィアンに惹かれていき、彼女の影響でしだいに仕事に対する考え方も変わっていくエドワード。

 

そして、しだいに惹かれ合う2人の姿を描いた、アメリカ版シンデレラストーリーです。

 

1990年度全米興行収入第1位。 

ジュリア・ロバーツは、ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しました。

 

劇中で見事なボディを披露するロバーツですが、実際はボディダブルが多用された、ボディダブルの重要性や必要性を再認識させられた映画です。

この映画は、ジュリア・ロバーツを一躍有名にした作品としても知られておりますね。

 

また2018年に、本作のミュージカル版がブロードウェイのネダーランダー・シアターにて公演されました。

 

※ ボディダブルとは、主要な出演者がなんらかの理由により、シーンを演じられないときに、替え玉となってあたかもその出演者のように演技をする俳優をさします。

 

引用元:You Tube公式 / プリティ・ウーマン

 

見どころ&おすすめ

 

イケメン ✖ 美女の恋愛ラブコメディーもので、誰でもすーっと物語に入っていける、単純で分かりやすい内容が魅力です。

 

ヴィヴィアンが、持ち前の魅力でエドワードを魅了していく様子、エドワードがヴィヴィアンに影響をあたえ、しだいに彼女が開花して行く様子、やがて2人が恋をしていく過程など見どころ満載。

 

2人の恋愛模様を取り巻く社交界の人々や、ストーリーが展開する街の風景など全てが、とにかくオシャレ。

 

また、エドワード演じるリチャード・ギアの社交的な佇まい(たたずまい)も印象的ですが、ジュリア・ロバーツの魅力的な演技も本作の見どころ。

 

そして、誰でも一度は耳にしたことのあろう、名曲「プリティ・ウーマン」が映画全体を彩っているところもポイントです。

 

毎日仕事でお疲れぎみの女子にこそ、週末に観て欲しい映画です。

若かりし頃のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツに癒されてください。

 

もちろん男子も、リチャード・ギア気分にひたって観るのも良いですね。

 

おすすめ度

 

★★★★☆             4点

 

主要キャスト・スタッフ

 

エドワード・ルイス (リチャード・ギア)
ヴィヴィアン・ワード (ジュリア・ロバーツ)
フィリップ・スタッキー (ジェイソン・アレクサンダー)
ジェームズ・モース (ラルフ・ベラミー)
キット・デ・ルカ (ローラ・サン・ジャコモ)
バーニー・トンプソン支配人 (ヘクター・エリゾンド)
デヴィッド・モース (アレックス・ハイド)
 

 

監   督 ゲイリー・マーシャル
脚   本 J・F・ロートン
製   作 アーノン・ミルチャン
スティーヴン・ルーサー
製作総指揮 ローラー・ジスキン
   
 

 

1990年 公開   119分   アメリカ・日  本

 

           125分   (ディレクターズカット版)

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

実業家のエドワード・ルイスが、パーティーの帰りにクルマで道に迷っていたところ、道端に立っていたコールガールのヴィヴィアン・ワードと出会い、彼女に道をたずねる。

 

宿泊先のホテルまで、ヴィヴィアンが華麗にそして過激な運転で送って行き、そのお礼にエドワードはヴィヴィアンの6日間を買う提案をし、2人の契約が成立する。

 

そしてその6日間は、自分のアシスタントとして働いてほしいと、エドワードは依頼をする。 その仕事の内容は、上流階級のパーティーへ一緒に参加し、エドワードの商談成功のサポートをすること。

 

しかしヴィヴィアンには、それに見合う服装を持っていないし、テーブルマナーも身に着けていなかった。

 

このままではエドワードのサポートどころではなく、恥をかかせてしまう。

 

そこで、ホテルの支配人や周りの人の手を借りながら、服装やマナーなどを少しずつ身に着け、そこには道行く人々が振り返るほどの貴婦人へと成長をとげるヴィヴィアンの姿があった。

 

上品に洗練されたヴィヴィアンの容姿以上に、純粋で知的な内面を持っていることを知るにつれ、しだいにエドワードは彼女に惹かれていく。

 

また、ヴィヴィアンにとっても、夢のような6日間が過ぎてゆく。

 

そしてついに、契約が切れた最後の日を迎えた2人は、何を思い、そしてどのような決断を選択するのか・・・

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

主題歌「Oh,Pretty,Woman」を紹介

 

引用元:You Tube公式 / OH, PRETTY WOMAN

 

1964年に、ロイ・オービソンが発表したシングル曲。

のちに、ヴァン・ヘイレンたちにカバーされ、映画「プリティ・ウーマン」の主題歌に起用されました。

 

また、この楽曲は「20世紀にアメリカのテレビ、ラジオで最もオンエアーされた100曲」の第26位にランクインされた名曲です。(BMI調べ)

 

作詞・作曲 (ロイ・オービソン)

 

      (ビル・ディーズ)

 

「プリティ・ウーマン」の色々な魅力を紹介

 

舞台となったホテルは?


引用元:プリティ・ウーマン /
©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

エドワードが滞在した高級ホテルは、1928年に完成したカリフォルニア州の歴史的な高級ホテルで、ロデオドライブの東側にあるウィルシャー大通りに位置しています。

 

旧名称は「ビバリーウィルシャーアパートメントホテル」として知られ、イタリアのルネッサンス建築様式で、ツスカの石とカララの大理石で作られているそうです。

ツスカ?、カララ?、どちらもイタリアの石のようですね。

 

その後、「ビバリー ウィルシャー ホテル」から「リージェント・ビバリー・ウィルシャー」となり、現在は「ビバリー ウィルシャーア・フォーシーズン ホテル」と改名されたそうです。

 

今現在のレートで、普通〜のお部屋が、1泊約10万円弱!(たぶん、宿泊のみ)

そんなエドワードは、このホテルのペントハウスに長期滞在するのです。 

想像もつかない、トホホな世界です。

 

華やかな世界を目にしたヴィヴィアンは、どんな気持ちだったのだろうと想像します・・・が、自分には哀しいかな想像がつきませんね。

 

個人的にはいつか、普通〜のお部屋で良いので、泊まってみたいものです。

ペントハウスのトリビア


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

じつは、エドワードとヴィヴィアンが滞在したペントハウスは、ディズニースタジオ内のセットとして作られました。

 

なので「リージェント・ビバリー・ウィルシャー」には、物語に出てくるペントハウスはないようです。

あのペントハウスに泊まりたい方は注意が必要ですネ。

 

なんだろう?、あのペントハウスが作り物だったことに、ホッとしている自分がおります。

 

シャンパンとイチゴ


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

シャンパンにイチゴの組み合わせ、名称は「シャンパンベリー」と言うそうです。

 

広くて豪華なペントハウス、厚手のカーペットに寝そべってヴィヴィアンが細長いシャンパングラスでシャンパンを飲むと、すーっとエドワードが綺麗なイチゴを差し出します。

 

「どうしてイチゴなの?」

「イチゴを口にすると、シャンパンの味が引き立つからさ」

 

オッシャレです。

 

哀しいかな、自分にはシャンパンベリーとのお洒落な出会いがないので、どんなものか調べてみました。

 

そもそも、シャンパンにイチゴの組み合わせは、イギリスで好まれる飲み方だそうで、あちらでは刻んだイチゴをシャンパーニュ(フランスはシャンパーニュ地方のスパークリングワイン)に入れて飲むスタイルだそう。 あーオシャレ。

 

ウインブルドン(全英テニス)の開催が、イギリスのイチゴの収穫時期と重なり、裕福層を中心に片手にオペラグラスでテニス観戦、もう片方でシャンパンベリーを楽しむスタイルが確立し広まったそうです。 お味はともかく、すごく洒落で上品な雰囲気を感じます。

 

ハートのネックレスとトリビア


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

鮮やかな赤いドレス姿のヴィヴィアンの首に着用した、ハートがモチーフのネックレスはルビーとダイヤモンドで作られた、「FRED/フレッド」というブランドのジュエリーです。

 

フレッドは、1977年にアメリカ初のブティックを、ロサンゼルスのロデオドライブにオープンさせました。 ビバリーヒルズの中心地なので、ハリウッドや映画の世界と関係を築くのは、ごく自然の流れだったようです。

 

1990年のある日、「プリティ・ウーマン」の製作スタッフが、当ブティックを訪れたことから始まります。 彼らが捜していたのは、主演女優が身に着けるにふさわしいジュエリーでした。

 

そして、あのハートのネックレスが、物語のワンシーンを飾ります。

 

ただ、このハートのネックレスは、映画のために作られたものではなく、撮影のためにフレッドから貸し出されたものでした。

 

この最高級なハイジュエリーを作るには、世界に3ヶ所しか存在しない鉱山から高純度の原石を調達し、ネックレスに使用される全ての原石を集めるのに2年以上の年月がかかったそうです。

 

ここで、トリビアをひとつ。

 

リチャード・ギア演じるエドワードが、ジュリア・ロバーツ演じるヴィヴィアンにケースに入ったネックレスを見せ、ヴィヴィアンがそーっと指を伸ばしたときに指が挟まって、彼女が驚いて笑うシーンがあります。

 

これはアドリブで、リチャードの思いつきと、ジュリアの驚いたリアクションと笑顔があまりにも自然だったので、ゲイリー監督はそのままあのシーンを使うと決めたそうです。


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

映画の裏話あれこれ

オリジナルの脚本では「プリティ・ウーマン」ではなく、物語で提示された3000ドルの契約金にちなんで、「3000」という題名でした。 しかし製作会社の幹部から、サイエンスフィクション映画のような響きだとの意見が出て「プリティ・ウーマン」に改題されました。

 

リチャードとジュリアの背中合わせに立つポスター写真、じつはヒールブーツを履くジュリアの方が背が高くバランスが悪かったので、シェリー・ミッシェルというボディダブル女優で撮影し、頭部のみを合成したものでした。

 

リチャードは「ヤギにスーツを着せても別に支障のない役だ」と語り、当初はエドワード役に乗り気ではなかったようです。 しかしすでに相手役として決まっていたジュリアに会って、すっかり気が変わり「僕たちはお互いが大好きになり、それは素晴らしいことだ」と語ったそうです。

 

リチャードを心変わりさせた要因は、ジュリアの可愛らしさでした。

ポストイットの裏側に「お願い、イエスと言って」と書いてリチャードに手渡し、そして彼がイエスと答えたそうです。 なんか、映画のワンシーンみたいです。

 

物語の冒頭、エドワードがロータス エスプリを運転するシーンがあります。

 

撮影時、フェラーリとポルシェのどちらも本作に自社の車を登場させることを、断ったそうです。 最終的に、彼が運転するクルマは1989年製のロータス エスプリSEとなったそうですが、何でフェラーリとポルシェは断ったんでしょうかね?


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

リチャード・ギアの弾くピアノ


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

エドワードがホテルのバーでピアノを弾くシーンでは、撮影にエキストラを必要としませんでした。 リチャード・ギアは実際にピアノを弾けたばかりか、作曲の才能もあり、このシーンのために自ら作曲までも手掛けたそうです。

 

あ〜~神さま、天は二物も三物も与えるのですね。

 

違うラストシーン?

当初「プリティ・ウーマン」は、ドラッグ依存症などのシリアスなテーマを扱う暗い映画になる予定でした。 

 

主演候補も、アル・パチーノとミシェル・ファイファーが上がっていて、ラストシーンも、ハッピーエンドではなかったそうです。

 

エドワードと1週間を過ごして得た報酬で、ビビアンは友人のキットと一緒にディズニーランド行きのバスに乗ります。 はしゃぐキットの横で、うつろな瞳で窓の外を見ているビビアンがいる構図が、ラストシーンだったようです。 暗いです。

 

しかし、リチャードとジュリアが主演することに決まってから、物語を変更して今の「プリティ・ウーマン」そしてあのラストシーンが誕生しました。

 

感  想

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

個人的に、大好きな恋愛映画は「プリティ・ウーマン」と「ノッティングヒルの恋人」なんです。

 

どちらを紹介しようか悩みましたが、公開が先だった「プリティ・ウーマン」を今回はご紹介しました。

 

まず、冒頭でも述べましたが、この映画は先の想像がつきやすく、綺麗に起承転結をつなげてハッピーエンドを迎える、分かりやすい作品です。

 

簡単に言えば、裕福な男性によって、貧しい女性がしだいに洗練されていく、幸運の物語、シンデレラストーリーです。

 

しかし、映画を観終えた感想として、男性のエドワードも洗練されていったのだと気づきました。

 

ヴィヴィアンは、上流世界の刺激を受け、内に秘めた本質的な自分の魅力を開花させました。 そしてそのヴィヴィアンの影響から、エドワードも人間的な成長をうながされたのだと思います。

 

ヴィヴィアンを磨き上げ洗練させたら、自分も成長し洗練されていった。

この映画は男性の成長物語でもありました。

 

この「プリティ・ウーマン」は、女性が内に秘めたポテンシャルを美しく開花させていき、そのプロセスに影響を受けた男性も内に秘めた人間性を大きく成長させる、まさに男女の成長ドラマだったのです。

 

シンデレラ風にいうと、王子様に成り切れない王子様が、シンデレラの原石を見出し、本物のシンデレラになるよう磨き上げるうち、王子様もシンデレラの魅力で本物の王子様になっていくお話でしょうか。

 

一度観ただけでは、気がつかなかった、じつに奥が深い映画だと気づかされました。 

 

最後に、個人的に気になったのが、トンプソン支配人。

彼の、にくいばかりの心配りが、粋でお洒落、本当の紳士ですネ。


引用
元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

やっぱりこの映画は、素晴らしい映画だな〜と再確認しました。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

 

以下は、詳しいあらすじです。 ネタバレが嫌いな方は読まないで下さい ネ。

あらすじ

 

ー 出会い ー

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ロサンゼルスの友人のパーティーに招かれた実業家のエドワード・ルイスは、宿泊先のホテルへ帰るため、リムジンではなく彼の弁護士であるフィリップ・スタッキーの愛車ロータス・エスプリを強引に借り、自ら運転して帰ることにした。

 

しかし、エドワードは帰り道に迷ってしまう。

しかも運転があまり得意ではないエドワードが、クルマを路肩に止め途方にくれていると、一人の女性が近づいてくる。

 

彼女の名は、ヴィヴィアン・ワード。 この辺りでコールガールをしている。

そんな彼女は、同居人で同じくコールガールをしているキット・デ・ルカに家賃を勝手に使われ困っていた。

 

そんな時、高級車が止まったのを見たヴィヴィアンは、いい客がきたと思いエドワードに話しかける。

 

エドワードは、20ドルでホテルまでの道案内を頼み、ついでにクルマの運転もお願いする。 ヴィヴィアンはしょうだくし、華麗にそして過激な運転で彼を送っていく。

 

エドワードは、ヴィヴィアンにお金を支払いホテルに入ろうとするが、バスで帰ろうとする彼女が気になってしまう。

 

しばらく考えたエドワードは、彼女を自分の宿泊している部屋に招待をする。

喜んで招待をうけたヴィヴィアンだったが、彼女の格好が高級ホテルにふさわしくなかったので、エドワードは自分のコートを着させて、エスコートする。

 

彼が宿泊している部屋は、ホテルの最上階にあるペントハウスだった。

ヴィヴィアンは見たことがない世界に大はしゃぎする。

 

エドワードは、3000ドルで自分がロサンゼルスに滞在している6日間を、一緒に過ごす契約をヴィヴィアンにもちかける。

 

その6日間は、自分のアシスタントとして動くこと、その仕事の内容は上流階級のパーティーへ一緒に参加し、エドワードの商談成功のサポートをすることであった。

 

ヴィヴィアは、その条件をのむかわりにひとつルールがあると話す。

それは、体は許すけど唇にはキスをしないというものだった。

 

そのことを聞いたエドワードは、余計にヴィヴィアのことが気になり始める。

 

契約が成立し、その後夜がふけるまで2人で、映画を観ながらお互いのことを話していた。

 

翌朝、ルームサービスの朝食を食べながらエドワードが、ヴィヴィアンに「このお金で、服を買っておいで」と話す。

 

颯爽とハリウッドの街に繰り出すヴィヴィアン。

 

しかし、明らかにこの街にふさわしくない格好のヴィヴィアンは、お店の店員に「当店ではお客様にお売りする服はございません」と門前払いされてしまう。

 

失意の中、ホテルへ帰る彼女を、街の人々は奇異な目で見ていた。

 

ホテルに戻ったヴィヴィアンは、トンプソン支配人に呼び止められ、彼女が悲しい顔をしている理由を聞き出す。

 

お金は持っているのに、自分の見た目だけで判断され、服を売ってもらえなかったことを、涙ながらにヴィヴィアンはトンプソン支配人にうったえた。

 

すると、トンプソン支配人は、どこかに電話をかける。

 

そこは、トンプソン支配人の妹が経営するブティック店で「今から、お得意様の親族がそちらに向かうので、服の相談にのってほしい」と頼んでくれた。

 

優しいトンプソン支配人の心意気で、ヴィヴィアンは無事に服を買うことができた。

安心したヴィヴィアンは、泡のお風呂の中で、ヘッドホンをしながらノリノリで音楽を聞いていた。 そこへ仕事から帰ってきたエドワードは、微笑みながらヴィヴィアンを見つめていた。

 

その日その日を一生懸命に生きていたヴィヴィアンが、偶然エドワードに出会ったおかげで、まったく違う世界を知ることに。

そして夢のような世界がヴィヴィアンをかえていく。

さあ、シンデレラストーリーが幕をあけるよ。

男女問わず、観ているこちら側も、ワクワクが始まります。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ー 貴婦人になる ー

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

エドワードは、今度の仕事の交渉相手ジェームズ・モースと会食をすることになり、そこに女性を同伴させることになってしまう。

 

ヴィヴィアンをそこに同伴させるため、エドワードは「会食用にふさわしいドレスを買ってくるように」とクレジットカードを手渡すが、ヴィヴィアンは浮かない顔をし、エドワードにブティックでの話をする。

 

次の日、エドワードはヴィヴィアンと一緒に、服を買いに高級ブティックへ行き、店員に彼女を最高のもてなしで接客するようにと伝える。 

もちろん、お金にいとめはつけずに。

 

店員たちは服を持って彼女の周りに集まり、さながらファッションショーのモデルのように彼女は輝きだす。

 

1人でホテルへ帰る道すがら、貴婦人へと見事に姿を変えたヴィヴィアンを街の人々は振り返るのであった。

 

一人ホテルに戻ったヴィヴィアンだが、彼女には不安があった。

 

ヴィヴィアンは、トンプソン支配人をさがし、あるお願いを頼んだのだ。

彼はその理由を聞き、こころよく引き受けることに。

 

彼女は上流階級でのテーブルマナーをまったく知らなかった。

 

2人は、まだ開いていないホテルのダイニングルームで、フォークとナイフの使い方などのテーブルマナーを特訓する。

 

エドワードとラウンジで待ち合わせをしていたヴィヴィアンは、周りが振り返るほどの美しいレディーへと変わっていた。

 

あまりの変わりようにエドワードは、はじめは気づかなかったほどに、ヴィヴィアンは変貌していた。

 

今夜は、エドワードがジェームズの経営するモース社を買収するための前段階としての会食の日。

 

会食がはじまったが、ヴィヴィアンは緊張からかフォークとナイフをうまく使いこなせない。 あげく手で食べる場面も。

そんなヴィヴィアンに興味をしめす、交渉相手のジェームズであった。

 

しかし会食では、エドワードの強引なやり方が気に入らないジェームズとは、大きな溝ができてしまう。 そしてジェームズは、会食を途中退席してしまった。

 

ホテルに戻り、悩むエドワードを癒すヴィヴィアン。

 

ヴィヴィアンは「ジェームズ社長は悪い人ではない」と話し、さらに「あなたの会社は何を作っているの」と言われたエドワードは、会社を解体して売るという生産性を生み出さない自分の会社に疑問を感じるようになる。

 

そして、じょじょに2人の距離は近づいていく。

 

磨かれて内に秘めた魅力を開花しはじめたヴィヴィアンは、思わず息をのむほどの美しさにへんぼうしましたね。

幸せな2人の物語に、ますます引き込まれていきますが、6日間という短い契約時間がだんだん心配になってきます。

何気ない公園デートでも、美男美女同士だとすごく映えます。

本当に二人で付きあっちゃえばいいのにと、当時観ていて思ったほどお似合いでした。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ー 葛 藤 ー

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ある日、エドワードはジェームズの息子デヴィッド・モースが出ているポロの試合にヴィヴィアンと出かけ、デヴィッドにヴィヴィアンを紹介する。

 

その様子を観察していた彼の弁護士フィリップは、以前と様子が違うエドワードを見てヴィヴィアンを産業スパイではないかと疑う。

そしてエドワードは彼に、彼女とは通りで出会ったコールガールだと、つい事情を話してしまった。

 

その後、フィリップはヴィヴィアンにコールガールなら自分とも付き合わないかと話を持ちかける。

 

その屈辱的な言葉に傷ついたヴィヴィアンは、エドワードに怒りをぶつける。

そして、エドワードとの契約を取り消したいと申し出て、ヴィヴィアンは契約金を受け取らず、部屋から出て行ってしまう。

 

ヴィヴィアンを傷つけてしまったことを後悔したエドワードは、謝罪をし、ここに残ってほしいとこんがんする。 そして二度と傷つけないと約束をする。

 

仲直りをした2人は、サンフランシスコまでプライベートジェットを飛ばし、オペラ鑑賞を楽しんだ。 富豪との恋に落ちた売春婦の物語に感動し、涙をながすヴィヴィアンだった。

 

次の日、エドワードは久しぶりの休暇をとり、ヴィヴィアンとデートを楽しんだ。

それは2人にとって幸せなひと時であった。

 

その夜、ヴィヴィアンは疲れて寝ているエドワードの唇に、そっとキスをする。

それに気がついたエドワードと熱い口づけをかわす。

 

お互い愛し合っていることを、2人は確認する。

 

契約の6日間をヴィヴィアンと過ごしたエドワードは、もう売春をしなくて済むようニューヨークにマンションとクルマを提供するから、この関係を続けようと彼女に提案をする。 

 

しかしヴィヴィアンは「自分が夢見た白馬の王子様が、閉じ込められているお城から助けてくれるハッピーエンドではない」と言いその話をことわる。

 

エドワードは、モース社のジェームズ社長との交渉のときをむかえる。

モース社の買収が寸前のところまできたとき、エドワードは考え方を変え、お互い共存していく道を選択し買収を行なわなかった。

 

ジェームズは喜ぶが、買収すると思っていたフィリップは怒り心頭だった。

怒りの収まらないフィリップは、一人部屋にいたヴィヴィアンをたずねる。

ヴィヴィアンは、エドワードの仕事仲間ということで、信用して部屋へ通してしまう。

 

フィリップは、契約がダメになったのは、お前のせいだと言い、そして「俺にも抱かせろ」とヴィヴィアンに襲いかかってくる。

もみ合っているところに、エドワードが帰ってきて、彼を殴り解雇を言い渡す。

 

幸せなひと時は、あっという間に過ぎてしまいました。

このまま、籠の鳥のようにヴィヴィアンと今の状態を続けたいエドワードと、自分を開花させ目覚めたヴィヴィアンには、もう籠の中の鳥にはなれなかったのです。

お互い違う道を歩むのか、大きな転換点ですね。

ヴィヴィアンの気持ちは、はっきりしています。 あとは、どうエドワードが決断するかです。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ー 2人の決断 ー

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

最後の日、エドワードはヴィヴィアンに、もう一晩ここに居てくれないかと頼むが彼女はそれを断り、契約したお金を受け取り自分のアパートへ帰ってしまう。

 

アパートに戻ったヴィヴィアンは、コールガールから足を洗い、ちゃんと働くことを決意する。

 

友人で同居人のキットに「後悔しない?」と言われるが、ヴィヴィアンは気丈に大丈夫だと話す。

 

朝のチェックアウトをするエドワードに、トンプソン支配人が近づき「あなた様を空港までお送りする運転手は、昨日ヴィヴィアン様をアパートまで送って行った運転手です」と伝える。

 

空港へ向かうエドワードは、途中で公園によって素足で芝生を歩きながら、悩み考える。

 

やっぱりヴィヴィアンが自分には必要な存在だと確信したエドワードは、途中で花束を買ってヴィヴィアンのアパートへと向かう。

 

まるでお姫様をむかえに行くかのように、彼女の部屋へと非常階段を上っていく。

そして、待っているヴィヴィアンと熱いキスを交わす。

 

こうしておとぎ話のような、ハッピーエンドなラストシーンをむかえる。

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

ホテルの従業員たちが、ヴィヴィアンのことを家族のように気にかける場面は、優しさに満ちあふれ、観ているこちらの心も温かくしてくれます。

そしてラストシーンは、誰もが期待する理想的なハッピーエンドで、何も言うことがありません、完璧です。

観ているこちらを、非日常の世界に誘ってくれる、90年代を代表する作品でした。

 

 

引用元:プリティ・ウーマン / ©1990 Touchstone Pictures. All Rights Reserved.

 

最新情報をチェックしよう!