映画「search/サーチ」 考察 こんなのはじめて! 新感覚サスペンス映画

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、ソニーピクチャーズが送るサスペンス・ホラー「search/サーチ」です。

 

引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

作品紹介

 

16歳の女子高生マーゴットがこつ然と姿を消し、行方不明となってしまう。

そして、家出なのか誘拐なのか分からないまま、37時間が過ぎていく。

 

娘の無事を信じる父親デビッドは、娘マーゴットのPCにログインし彼女が登録しているSNSにアクセスしてみる。 そこには自分の知らない娘の姿が映し出されていた。

困惑しながらも、その真相にたどり着くサスペンス・スリラー作品です。

 

2018年にアメリカで公開された、物語の全てがパソコンの画面上で展開される異色の作品です。

 

娘を探す父親役には、「スタートレック」シリーズでエンタープライズ号の操舵主スールー役で有名なジョン・チョーが務めます。 また、監督のアニーシュ・チャガンティは、本作が映画監督のデビュー作となりました。

 

公開時の8月24日、全米9館で限定公開され、公開初週末に38万8769ドルの売り上げを記録し、週末興行収入ランキング初登場で22位となります。 そして、同月31日に公開規模を1207館まで拡大し、週末に602万ドルを稼ぎ週末興行ランキング4位となる大ヒットを飛ばしました。 

 

それに対して驚きなのは、製作費がたったの100万ドル。

 

2018年サンダンス映画祭で、観客賞次点となり、辛口批評で知られるレビューサイト「Rotten Tomatoes」では、驚異の満足度93%を叩きだすなど、批評家からも絶賛された作品です。

 

引用元:You Tube公式 / 『search/サーチ』

 

見どころ&おすすめ

 

見どころ最大のポイントは、全編がパソコンやテレビの画面上で、ストーリーが展開されるという斬新なアイデアです。

 

本当の顔が分からないSNSでの「友だち」。 ネットの中だけのつながりは、全てを知っているようで実は何も知らない。 これは、インターネット上でのスリラーであり、現代社会への問いかけであるところもポイントのひとつです。

 

だけど、退屈しない?眠くならない?と心配になりますが、そんな心配はご無用。

 

サスペンス物としても、良く考えられたストーリー展開で、冒頭から入り込み、SNSならではの人間関係とラストの予想を超えるどんでん返しに、くぎづけになってしまいます。 

 

そして、これらすべてがPC画面を通してナゾが解かれていく、こんな映画いままで見たことがない異色作、必見です。

 

デジタル的サスペンス、とでも言いましょうか、まさに新感覚なサスペンス映画。

 

ナゾを解いていくサスペンス映画が好きな方に、おすすめします。

 

また、PCやスマートフォンでよくSNSをされている方には、きっと興味がわく内容だと思いますよ。

 

そして、年頃の子供を持つお父さんお母さんにとって、ゾッとする内容なので、ぜひチェックして欲しい作品です。

 

おすすめ度

 

★★★★☆             4点

 

主要キャスト・スタッフ

 

デビット・キム (ジョン・チョー)
マーゴット・キム (ミシェル・ラー)
ピーター・キム (ジョセフ・リー)
ローズマリー・ヴィック捜査官 (デブラ・メッシング)
 

 

監   督 アニーシュ・チャガンティ
脚   本 アニーシュ・チャガンティ
  セヴ・オハニアン
製   作 ティムール・ベクマンベトフ
  セヴ・オハニアン
  アダム・シドマン
  ナタリー・カサビアン
製作総指揮 マリヤ・ザトゥロフスカヤ
  アナ・リサ・ムラヴィナ
  イゴール・ツァイ
   
 

 

2018年 公開   102分   アメリカ・日  本

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

幸せな3人家族であったキム家だったが、癌で妻パムを亡くしてしまう。

今なお家族との楽しい思い出を想うデビッド・キムであったが、娘のマーゴット・キムが成長していくにつれ、娘とは以前ほどの近い距離感ではなくなっていた。

 

そんなある日、マーゴットが友人との勉強会と称して外泊することになる。

デビットは、そのことを深くは心配していなかったが、娘から夜中に3回も着信が入っていたことを翌朝気がつく。

 

気になって、かけ直すがつながらない。 だんだんと心配になっていくデビット。

 

やっとの思いで娘のパソコンにログインし、Facebook やインスタグラムを確認してみる。 そこから、友人とキャンプへ行くことを知り、一安心するしたのも束の間、実はキャンプには行ってはいなかったのだ。

 

娘の失踪から二日目になり、ようやく警察に捜索願をだす。

 

デビットは、さらにパソコンからマーゴットの手がかりを探していくと、学校で彼女が孤独だったことや知らない人たちと繋がりを持っていたことを知る。

そして、そこから次々と自分の知らない娘の事実が分かってくる。

 

そもそも今回の失踪は、家出なのか?誘拐なのか?

警察の協力のもと、デビットは無事に娘マーゴットを見つけ出すことができるのだろうか。

 

そして、このあと驚愕な真実が明らかになっていく・・・

 

引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

「search/サーチ」を考察

 

この作品では、数々の伏線や小ネタが隠されております。

ここで、それらを少し考察してみたいと思います。

犯人は序盤に登場していた


引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

物語の冒頭からすでに、犯人への伏線がありました。

 

デビットが娘の手がかりを探すため、彼女のアドレス帳をめくっているとき、犯人であるローズマリー捜査官の息子ロバートが出てきます。 そして、そこには「母親は警察の捜査官。 マーゴットのことが好き」というデータが記されていました。

 

それにFacebookでは、マーゴットがピアノを弾く動画に「いいね」も。

 

早くも真犯人への核心にふれる内容でしたが、序盤だし、物語に集中していたこともあり、気にも留めていませんでした。

 

そう言えば、ローズマリー捜査官との通話の中で、ロバートがたびたび登場していました。 後から考えると怪しかったですね。

 

彼女のFacebook


引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

さらに物語の冒頭で、デビットがローズマリー捜査官について検索していると、彼女のFacebookに最初の犯人と思われるカートフと並んで写真に写る彼女が居ました。

 

物語の開始早々に、お互いの関係性が分かってしまいました。

しかし一瞬だし、そのときカートフの顔を覚えているのは、さすがに難しいですよね。

 

また、彼女のFacebookのトップには「母の愛は強し」の文字が載せられております。 息子ロバートを想う気持ちが込められているのだと思います。

これって「息子のためなら、なんでもする」という意味にとれます。 怖い。

 

ピーターが着ていたTシャツ


引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

物語中頃、マーゴットの手がかりを探すためLINEの履歴を調べていると、Tシャツを着ているデビットの弟ピーターが登場します。 このTシャツのロゴが伏線となっておりました。

 

バルボサ湖で、マーゴットが乗っていたクルマが発見され、その車内からピーターが着ていたTシャツのロゴと同じデザインの上着が見つかります。

 

その画像を確認したデビットは、マーゴットと事件があったとき2人は会っていたのではないかと疑い、そこからマーゴットのLINE履歴をさかのぼると、ピーターとのやり取りを発見してしまいます。

 

そこから、マーゴットとピーターは、何やら怪しい関係があると確信したのです。

これは見事な伏線と回収でした。

 

ポケモン



引用元:ポケットモンスター公式サイト / カクレオン

 

ここで、ポケモンに関係した小ネタを紹介します。

「fish_n_chips」(フィッシュ&チップス)を名乗る真犯人ロバートの好きなポケモンは「カクレオン」でした。 カクレオンは、カメレオンタイプのポケモンです。

 

このポケモンは、カメレオンのように色や自分の姿をカモフラージュして、正体を隠す特徴があります。

そう、fish_n_chipsは、自分の本当の姿を隠してマーゴットに近づいたことを、暗示していました。

 

ローズマリー捜査官の経歴

ここでもう一つ小ネタです。

 

デビットがローズマリー捜査官について調べていると、彼女の関わった事件の記録に「Harry-Marv robberies」(ハリーとマーヴの強盗団)があります。

 

これにピンときた方は、かなりの映画通です。

映画「ホーム・アローン」に登場する、凸凹コンビの強盗団でした。

これは、製作者の仕込んだジョークですね。

 

ローズマリー捜査官の違和感

この物語では、頼もしい役のローズマリー捜査官を、デビットも当初は信頼していました。 しかし彼女には、少々不可解な言動や行動が見られます。

 

たとえば、彼女は「捜査を進めているから、もう電話をしてくるな」と、デビットを冷たく突き放します。 何でそんなことを言うのか。

 

これは彼のことを想っての言葉ではなく、彼の洞察力や推察力が鋭いため、このままの調子でいけばいずれ真実にたどり着いてしまう恐れがあったからだと考えられます。

 

またバルボサ湖からデビッドが彼女に電話をすると、バルボサ湖に来ていることは一言も話していないのに、彼女は「なぜ、湖にいるの?」と言ってしまいます。

これが分かるのは、犯人だけでは?

 

さらに、バルボサ湖の西側は「すでに捜査済み」となっていたり、オンライン通話中にロバートが入ってくると、必死に彼をそこから追い払おうとするなど、怪しい行動がいくつか見られました。

 

カートフの違和感


引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

当初、犯人と言われていたカートフが自白する動画が流れます。 

最初はコイツが犯人なんだと思っておりましたが、よく観察すると挙動不審な動きが見られます。

 

目線が泳いでいるし、不自然に下を見ているのです。 きっと下にカンペが用意されてて、それを読んでいるのだなと推察できます。

きっと真犯人に脅され、無理やりに言わせられているのでしょう。

 

そしてカートフは「スーツケースに死体を入れて捨てた」と話していますが、捜査してもスーツケースは発見されませんでした。 もしその話が本当なら、警察がちゃんと捜査すれば、スーツケースぐらい発見するのは難しくないと思うのですが・・・

 

嵐も伏線

嵐で、マーゴットの捜索が難航していました。

実はこの嵐のおかげで、彼女は生存することができたのです。

 

崖から転落し「水なしで何日も生存できるはずがない」と思われていましたが、この嵐のおかげで彼女は水分の補給ができました。

そして彼女は無事に救出されます。

 

しかし、デビットがこのことに気がつかなければ、手遅れになるところです。

父親の愛が奇跡を生んだシーンでした。

 

たったの13日間

最後の小ネタです。

 

この映画の全ての撮影期間は、たったの13日でした。 短っ!

ただ、パソコン操作の画面取りや映像の編集、そして撮影の準備期間などに、約2年の歳月がかかったそうです。

 

 

 

また、物語序盤でデビットが見ていたネットニュースに、マーゴットの未来を暗示するニュースが流れる伏線や弟ピーターが隠したマリファナなど、他にもまだまだ色んな伏線などが隠されていると思います。

それらを探してみるのも、この映画の楽しみ方の一つですね。

 

感  想

 

引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

全編が、パソコンやテレビなどの画面上で展開され、登場人物も少ないのが最大の特徴なので、絶対に寝落ちするな、と思いましたが寝ませんでしたね。

 

こういう場合、全体が単調になりがちですが、演出構成が練りに練って作られているため、単調にならず、飽きることなく食い入るように観られました。

 

また、この最大の特徴を置いといたとしてもサスペンス作品として、よく出来た内容です。

二転三転する真相、これで結末なのか、からの新たな結末への展開など見ごたえたっぷりでした。

 

年頃の娘の知らない部分を、父親が次々と知っていく不安と葛藤が良く伝わってきますし、娘を持つ父親の必死さと家族愛も、そしてラストには感動します。

 

見終えたら、この作品「親子の愛情物語」でもありました。

 

さらに物語に出てくるパソコンスキルも、難しいテクニックとかを駆使してるわけではなく、一般の人が使う程度のレベルなのも、物語に入っていける要素かも。

ただ自分には、主人公のお父さんほどのパソコンスキルはないですけど。

 

インターネットを使い、簡単に他人の情報をのぞける、現代社会の恐ろしさも同時に伝わり、少し恐ろしくも感じました。

 

監督・脚本は、この作品がデビュー作で、しかも当時27歳という若さに、ビックリ。 次回作品にも期待がふくらみます。

 

引用元:search/サーチ / © 2018 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

 

 

あらすじは、別サイトです。
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