映画「インターステラー」 あらすじ 愛は時間も次元も超越する、珠玉のSF作品

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、SF映画の「インターステラー」です。

 

引用元:公式サイト / インターステラー

 

作品紹介

 

地球はその寿命を迎えようとしていた。

 

人類の移り住める惑星を探すため、別の銀河系へ有人惑星間航行(インターステラー)をする宇宙飛行士たちを描いた作品です。

 

「ダークナイト」シリーズや「インセプション」など斬新な作品を得意とする、鬼才クリストファー・ノーラン監督が仕掛けた、相対性理論、量子力学や特異点などの科学的考証をしっかり用いたハードな演出に、人生という限られた時間や愛、勇気など人間の真理を探求したソフトな面を織り交ぜた、美しく、壮大な物語です。

 

ちなみに、製作総指揮に加わっているキップ・ソーンは、2017年に「LIGO検出器への決定的な貢献と重力波の観測」の功績により、ノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者で、本作の科学コンサルタントを手掛けております。

 

映画批評家からも高い評価を得て、アメリカ映画協会では2014年のベスト映画トップ10に選出されました。

 

ニューヨーク・ポスト紙の映画評論家ルー・ルメニックをして「今世紀もっとも心躍る映画体験のひとつ」と言わしめた超大作。

 

日本でも、第38回日本アカデミー賞(外国映画賞)で優秀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しました。

 

引用元:You Tube公式 / 「インターステラー」

 

見どころ&おすすめ

 

本作はSF映画の中でも、宇宙船や宇宙人が全面的に登場するエンターテイメント性を強調した作品ではなく、人類が抱える普遍的な問題について考えさせられる、結構シリアスな内容は注目ポイント。

 

科学的な考証をしっかり土台にしながら、時間や次元をも超越する「愛」を前面に出したヒューマン性のあるストーリーは、見ごたえがあります。

 

本作が素晴らしいのは、もちろんCG特撮も必見ですが、俳優陣の迫真の演技にもありました。

 

アカデミー賞受賞のマシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイらの安定の演技に加え、プロジェクトリーダー役のマイケル・ケインや成年となったマーフ役のジェシカ・チャステインなど科学者たちの苦悩や葛藤している演技は、観ているこちらの胸を締め付けてきます。

 

さらに物語の悲壮感や絶望感に、切ない音楽がバックから加わり、いっそうのシリアス感を訴えかけてくるのも、この作品の特徴。

 

しかしこの作品は、人類の愛を中心に、親子の愛、師弟の愛、男女の愛、そして勇気や信頼が、観ているこちら側に大きな感動と満足感を与えてくれる秀作でした。

 

まず、理工系の方、科学が大好きな方は間違いなく、おすすめですね。

 

宇宙?物理?そんなの分からない、興味がない方々にも、丁寧に作りこまれたストーリーから、この作品の世界観や素晴らしさが十分に伝わると思います。

 

おすすめ度

 

★★★★☆             4点

 

主要キャスト・スタッフ

 

ジョセフ・クーパー (マシュー・マコノヒー)
アメリア・ブランド (アン・ハサウェイ)
マーフィー(マーフ)・クーパー (ジェシカ・チャステイン)
 マーフ 幼少期 (マッケンジー・フォイ)
 マーフ 老年期 (エレン・バーステイン)
ニコライ・ロミリー (デヴィッド・ジャーシー)
ヒュー・マン (マッド・デイモン)
ドイル (ウェス・ベントリー)
ジョン・ブランド (マイケル・ケイン)
トム・クーパー (ケイシー・アフレック))
 トム 幼少期 (ティモシー・シャラメ)
ドナルド・クーパー (ジョン・リスゴー)
 

 

監   督 クリストファー・ノーラン
脚   本 クリストファー・ノーラン
  ジョナサン・ノーラン
製   作 エマ・トーマス
  クリストファー・ノーラン
  リンダ・オブスト
製作総指揮 ジェイク・マイヤーズ
  ジョーダン・ゴールドバーグ
  キップ・ソーン
   
 

 

2014年 公開   169分   アメリカ・日  本

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

地球規模の異常気象によって巨大な砂嵐が日常的に発生する近未来。

地球上の農作物が枯れ、大規模な食糧危機がおこり人類は滅亡の危機にひんしていた。

 

トウモロコシ農場を営んでいる元宇宙飛行士のクーパーは、自宅で起こる超常現象を最初は幽霊の仕業だと思っていたが、何者かからのメッセージだと気がつく。 

 

そしてその情報をたどっていくと、そこはとうの昔になくなったNASAの基地で、そこでは秘密裏に活動を続けていた。

 

そこにはクーパーのかつての仕事仲間であるブランド教授がおり、人類を新しい惑星に移住させる、ラザロ計画を遂行していた。

 

かくしてクーパーは、娘のマーフィーの反対を押し切り、「必ず戻ってくる」と言い残し、ワームホールを使って別の銀河系を目指す有人惑星間航行(インターステラー)を行うチームに参加する。

 

ラザロ計画を行うチームは、ブランド教授の娘アメリア、物理学者のロミリー、地質学者のドイルら3名の博士と人工知能ロボットTARS、そしてパイロットのクーパーだ。

 

彼らは、人類を救うため宇宙船エンデュランスに乗り、地球をあとにする。

そこから土星近くのワームホールまで、2年の時間を必要とした。

 

2年後、無事にワームホールを通り抜けたエンデュランスは、人類が生存できそうな3つの惑星を目指すのだった。

 

果たしてクーパーたちは、無事に人類が住める惑星を見つけることができるのか?

そして、人類は生き延びることができるのか?

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

映画に出てくる専門用語について

 

この映画の中で出てくる科学について、自分を含め一般のみなさまには少々難解でした。 そこでいくつか、私レベルで独断と偏見的に少し解釈してみました。

ツッコミは厳禁ですよ。

 

バイナリって、何?


引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation.
All Rights Reserved.

 

マーフの部屋での怪奇現象を見て、砂の太い筋を1、細い筋を0として、バイナリだと話しています。

 

バイナリとは、2進法などの2つの要素で構成されているものを、バイナリと呼ばれています。

 

例えば、コンピューターはすべての情報を2進数の「0」と「1」で表現しています。

 

四次元とは?

よく耳にするのは、二次元や三次元ですね。

まず、一次元は線、二次元は面(平面)、三次元は立体(例えば、人間が住む空間)。

 

では、四次元とは? 超立方体だそうです。

物語の中で出てくる、空間「テセラクト」がこれにあたります。

 

立体に空間という概念を加わえたもので、これには物理的な空間に限らないそうで、時間軸も対象だそうですが・・・なんのこっちゃ⁉

 

イメージとして、現実にドラえもんが居るとしたら、ドラえもんのポケットのことでしょうか。 人間は、紙を折って畳んだり丸めて小さくしたりできます。 ドラえもんのポケットは空間を折ったり縮めたり、時間の流れも自在に変えられる、そんな感じでしょうかね。

 

ブラックホール、ホワイトホール、そしてワームホール

普通、地球などの天体は、重力と圧力がバランスしているため、球体として宇宙空間に存在しています。

 

でもバランスを崩して重力が強すぎたら・・・

どんどん球体は中心に向かって縮んでいき、高密度で大質量でありながら、巨大な重力を保ったまま、光りすら脱出不可能な現象である「ブラックホール」となります。

 

もし吸い込まれたら、上の相対性理論の6番から、時間がどんどん遅れていき、あくまで理論上ですが、最終的には時間が止まってしまうそうです。

 

強力な重力で情報や物質など何でも無限に飲み込んでしまう天体、ブラックホール。

でも理論上では、この現象は矛盾しているそうです。 なぜかは、長くなるので割愛しましょう。 

 

そこで、矛盾を解消するために考え出されたのが「ホワイトホール」というものです。 ホワイトホールは、情報や物質を放出する天体と定義されました。

 

ホワイトホールには、2つの解釈があるそうです。

ひとつは、年老いたブラックホールが今まで飲み込んだ情報や物質を、吐き出しているもの。

もうひとつが、ホワイトホールはブラックホールの出口で、2つは直接つながっているというものです。

 

本作で出てくる「ワームホール」とは、このブラックホールとホワイトホールを単純に結んだ通過可能な通路(仮想トンネル)みたいなものです。

 

これって、みんなが知っている「ワープ」するってことですね!

 

 

以上、幾つかの講釈(こうしゃく)をタレてみましたが、分かりましたか?

私的には、多くの科学者さまによって、これらの現象が少しでも早く解明されることを切に願うばかりです。 そして、インターステラー(有人惑星間航行)が実現することを夢見ております。

 

「インターステラー」を深掘りします

 

ラザロ計画とは

過去10年間で、人類移住の可能性のある12の惑星に探索者を送り、3つの惑星で入植が期待できる可能性のあることが分かりました。

 

そこで、

 

プランA

巨大なスペースコロニーを建設して地球外に脱出し、他の惑星に移住する計画です。

しかし、巨大な建造物を打ち上げるには、重力をコントロールするための方法を見つける必要があります。 しかし、その方法を解く方程式は、いまだ未完成でした。

 

ブランB

プランAのバックアップとして、もし方程式が解けなければの計画でした。

人類の凍結受精卵を新天地の惑星で孵化(ふか)させ、人間の種を保存する計画。

あくまで種の保存のための計画であり、残念ながら地球に残された人類は助からないのです。

 

「ラザロ計画」のラザロの意味とは

ラザロとはキリストによって死から蘇生された人物の名前です。

 

なぜ、この名前をつけたのでしょうか。

 

12の惑星に12名の探索者を送り、3名の生存?と移住の可能性が分かりました。

 

ラザロ計画は死と隣り合わせの計画です。

絶望的な計画だけど、必ず成功(復活)する強い意志を表しているのだと思いました。

 

また、本作を振り返ると、一度死んだプランAが復活するのは、まさにラザロではないでしょうか。

 

怪奇現象?超常現象?は伏線だった


引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation.
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物語序盤の怪奇現象?超常現象?は、クーパーが時空を超えた空間「テセラクト」から、娘のマーフの部屋を覗いて彼女に気づいてもらうための数々のメッセージで、これらは伏線でした。

 

クーパーが旅立つ前に、マーフに渡した腕時計も伏線でした。

人工知能ロボットTARSに収集させたブラックホール内の特異点のデーターを、アナログ時計の秒針を使ってモールス信号として送っていました。

 

また、クーパーは「必ず戻ってくる」とマーフに言い残して、宇宙へ旅立ちます。

その後、スペースコロニーの病室で、年老いた娘マーフと再会を果たし、みごと伏線を回収しております。


引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation.
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映画「インターステラー」とキリストとの関係

主人公クーパーのフルネームは、ジョセフ・クーパーです。 これはイエス・キリストの父親ヨセフの英語読みと同じです。 人類救済というミッションに身を投じたジョセフは、まさに神のような存在であり、父親のような存在でもありました。

 

先に述べましたが、ラザロ計画のラザロとは、聖ラザロの蘇生(ヨハネ福音書11:1)からの引用で、ラザロはキリストによって死から蘇生された人物です。

 

ラザロ計画の先駆者たちの人数は12名でした。 イエス・キリストの12人の使徒と同じ人数でした。 

 

また、絶望感から暴走してしまったマン博士のフルネームは、ヒュー・マンでした。 彼のとった行動は、いかにもヒューマン(人間)的な行いでした。

 

あれ?そう言えば・・・

無事にスペースコロニーを打ち上げて、人類は救済されバンザーイ。

・・・あれ、でもラザロ計画のプランAって、別の惑星への移住計画じゃなかったでしたっけ?

 

つまり、ラザロ計画はまだ目的の半分程度しか達成されていないということですよね。

 

人類のその後は、観ている方の壮大な想像力にまかせるのか、続編を期待するのかということになります。 私的には、続編を大いに期待します。

 

スピルバーグ監督だったかも

この作品は、映画「コンタクト」で協力した映画プロデューサーのリンダ・オブストと理論物理学者のキップ・ソーンにより考案されました。

 

スティーヴン・スピルバーグ監督が興味をしめし、脚本家のジョナサン・ノーランが脚本に加わり企画が始まりました。

 

しかしスピルバーグ監督は、自分の製作会社(ドリームワークス)をパラマウントからウォルト・ディズニー・カンパニーに移したため、パラマウントはこの映画の監督を新たに必要としていました。

 

そこで、ジョナサンは兄のクリストファー・ノーランを推薦し、この「インターステラー」が完成しました。

 

もし、スピルバーグ監督によって作られたら、どんな作品になったのか興味がわきますネ。

 

感  想

 

引用元:公式サイト / インターステラー

 

物語冒頭から砂が舞い散る日々の世界。

窓の隙間から容赦なく家に入り込む砂粒。

 

私、ハードコンタクトレンズを装着している関係で思わず、こんな近未来がきたら外で目を開けていられず、「辛いなー、しんどいなー」などと、これから人類の危機がくる壮大なドラマなのに、凄ーくちっちゃな心配をしてしまいました、恥ずかしいです。

 

閑話休題(≒ それはさておき)

 

またまた物語の冒頭で、クーパーの家で起こる数々の怪奇現象を観ていて、あれ?この映画はホラー映画だっけ?と思いましたが、終盤への伏線だったのですね。 よく練られたストーリー展開に、感心しました。

 

この作品は、人類史上もっとも過酷で重要なミッションに挑む人々を描いた感動の物語なのですが、その根底には「人類の愛」がテーマでした。

 

ラザロ計画の非情で残念な「プランB」ではなく、愛をつなぐことで達成された「プランA」の成功が物語っています。 

 

また、クーパーがブラックホールを通り抜け、マーフの部屋にたどり着けたのも、四次元、いやいや、きっと愛の力だと信じます。

 

またこの作品は、現代の最新物理学を駆使したハードなSFモノでもありました。

相対性理論、多次元空間、特異点、スイングバイ航法、事象の地平線など、はぁ?何々?日本語が分かりません状態です。 

 

ちなみに私、とりあえず理工学部卒で、物理学は好きな科目でしたが、ハード面は難解??でしたね。

 

でも、全然問題なかったです。

ハード面でついていけなくても、大丈夫なんです。

 

地球で生きられる人類の残り時間、科学者たちの限界、葛藤や絶望感、そして切なくなる音楽が合わさり、途中から胸を締め付けられるようで観ていてつらくなってきます。

 

つまり、それぐらい、この物語の世界に引き込まれてしまう証拠です。

 

映画としての完成度が、大変素晴らしいの一言で、最終的には感動しか残りませんでした。

 

最後に、クーパーとアメリアはどうなるのでしょう? アダムとイブ?

希望が膨らみ、想像をかき立たせるエンディングを終えて、充実した満足感を感じている自分がおりました。

 

個人的に、本作は間違いなくSF映画の最高傑作のひとつだと思います。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

 

以下は、詳しいあらすじです。 ネタバレが嫌いな方は読まないで下さい ネ。

あらすじ

 

ー起ー

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

地球規模の異常気象によって巨大な砂嵐が日常的に発生する近未来。

地球上の農作物は疫病で枯渇(こかつ)し、大規模な食糧危機がおこり人類は滅亡の危機にひんしていた。

 

元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは妻を亡くし今は、義理の父ドナルド・クーパー、15歳の息子トム・クーパー、10歳の娘マーフィー・クーパー(通称:マーフ)と一緒に暮らし、トウモロコシ農場を営んでいる。  

 

娘のマーフは、ときどき自分の部屋の本棚から、本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていた。 そのことを、父クーパーに訴えるが、オカルトの類を信じないクーパーはその話を信じていなかった。

 

クーパーはある日、子供たちの保護者面談に出かける途中で、空を飛んでいるドローンを見つけ追いかける。

 

もうアメリカなど各国の空軍がなくなって、10年が経っていた。 軍や国防などは食糧危機には無力だった。

 

ドローンの部品を再利用しようと考え、クーパーはドローンの通信システムに入り込み、ドローンを操り着陸させる。 そのドローンはインド空軍のものであった。

 

その後、急いで学校に向かい面談が始まると、担任の先生から息子のトムは農夫になるべきだと提案されてしまう。 今の時代は、そういうご時世なのであった。

 

ある日、野球観戦をしているとサイレンが鳴り、向こうの空から巨大な砂嵐が近づいてくるのを見て、クルマに逃げ込む。 この時代では、ゴーグルとマスクは必需品だった。

 

逃げるように帰宅すると、クーパー自身も例の心霊現象を体験する。

クーパーはマーフの部屋で、本が落ちるのを目撃し驚いてしまう。

 

そして、砂粒が不自然な形になっているのに気がつき、何かのサインだと感じるクーパー。 マーフが「モールス信号じゃないか?」と言うと、クーパーがバイナリ(2進法)のサインだと気がつく。

 

バイナリのサインから座標を突き止め、クーパーとマーフは地図を頼りにクルマで目的地に向かう。 がそこは、立ち入り禁止区域で、奥には建物が建っていた。 

2人は強引に入り込もうとすると、中から出てきた人間に拘束されてしまう。

 

その建物は、大昔に無くなったはずのNASAの極秘研究施設だった。

そこには、元同僚のジョン・ブランド教授がここの責任者としていたのだ。

 

クーパーと再会したブランド教授は、この状況の説明を始める。

 

NASAがこの施設を極秘にしているのは世論のためで、世界的な食糧危機の中、宇宙に予算を割いているとは思われたくないためであった。 

 

また、食糧が枯渇し人類存亡の危機が近い将来くることをNASAは予想し、地球以外の惑星へ人類を移住させる、という「ラザロ計画」を進めていた。

 

そしてブランド教授は、人類を救うためクーパーにもこの計画に協力して欲しいと頼む。 ブランド教授が極秘の計画を話したのは、クーパーに協力してもらうためであった。

 

ブランド教授は、さらに詳しい話をはなし始める。

 

48年前、土星近くにワームホールが発生し、そこから別の銀河に行くことができるようになった。 なぜ、ワームホールができたのかは不明だが、何かが関与しているらしく、その何かをブランド教授は「彼ら」と表現した。

 

すでに12名の探索者たちが、それぞれ12の惑星へ、そのワームホールを通り抜け移住の可能性を探っており、その中の3名から、バイナリ信号が繰り返し送られてきていると。

 

ブランド教授は、第二の地球となりえる惑星を探すミッションに参加してほしいとクーパーを説得する。

ただ、このミッションは帰還できたとしても、それがいつになるのか不明だった。

 

クーパーは悩むが、人類のため、家族のために、宇宙へ出る決意を固める。

娘のマーフにそのことを説明するが、聞き入れられず激しく反対するマーフ。

 

クーパーはマーフを説得できず、宇宙へ飛び立つ日を迎えてしまう。

 

クーパーはマーフに自分の腕時計をたくし「必ず戻ってくる」と言い、家族に別れを告げ、宇宙に旅立って行った。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

実際、異常気象が日常的に起こる現実。 将来、物語のような出来事が来ないとも限らないリアルさが伝わってきます。

 

地球の舞台はアメリカですが、そのころの日本はどんな状況なんでしょう、気になります。

 

いくら家族のため、人類のため、とはいえ片道キップのようなミッションを決意するクーパーの考えには、正直なかなか理解しがたいです。

もともとこの計画には、予定のパイロットがいただろうに・・・

 

ー承ー

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

宇宙へ旅立つメンバーは、ブランド教授の娘アメリア・ブランド、物理学者のニコライ・ロミリー、地質学者のドイルら3名の博士とパイロットのクーパー、そして人工知能ロボットTARS。

 

最後の探索船レインジャー号は、4人と1台を乗せ地球を後にする。

 

レインジャーは、地球の軌道上で宇宙船エンデュランス号とドッキングし、待機していたTARSの兄弟機CASEと合流する。 そして、土星近くのワームホールまで2年の年月が必要で、クルーはコールドスリープに入った。

 

信号が来る3カ所の惑星は、ミラー博士の星、エドマンズ博士の星、マン博士の星である。

 

土星の近くで、目を覚ますクルーたち。

2年が経過しており、クーパーは地球からのビデオメッセージに目を通したが、マーフだけは怒っておりメッセージはなかった。 

 

ワームホールまで3時間のところで、球体の形をしたワームホールを発見する。

 

エンデュランス号は、ワームホールに突入すると時空がゆがむ体験をするが、無事に別の銀河へとたどり着く。 ミラー博士の星とマン博士の星からは信号が来るが、エドマンズ博士の星からは信号が届いていなかった。

 

そこでエンデュランス号にもっとも近い、ミラー博士が待つ水の惑星へと向かうことにしたが、大質量なブラックホール(ガルガンチュア)の最も内側を公転していた。

 

ニコライ博士は、ガルガンチュアの超重力が影響して、時間の流れを遅くしており、この水の惑星での1時間は地球の7年間に相当すると警告した。

 

家族を地球に残してきたクーパーは躊躇(ちゅうちょ)するが、着陸を決行する。

 

ドイル博士、アメリア博士、クーパー、CASEは、レインジャー号で水の惑星に降り立つが、この惑星に地表はなく一面が水だった。 アメリアは惑星の表面を捜索するが、ミラー博士を見つけることができず着陸船の残骸だけが見つかる。

 

アメリアとドイルが、着陸船に残されたブラックボックスを回収しようとすると、巨大で山のような津波が押し寄せてきた。 アメリアはCASEの助けで間一髪レインジャー号に戻るも、ドイルは津波に飲み込まれ死亡してしまった。

 

レインジャー号もエンジン内部に水が入ってしまい、排水するまで離陸ができなくなってしまう。

 

なぜ何年もの間、着陸船の残骸から信号が送られてきたのかを問うクーパー。

アメリアは、ミラー博士がこの惑星に到着したのはこの惑星の時間で数時間前、そして死亡したのは数分前だと話す。

 

再び津波が襲ってくるのを危機一髪で回避し、ニコライ博士が待つエンデュランス号に戻ってきたが、23年もの時間が流れていたことを知らされる。 

 

クーパーには、23年分ものビデオメッセージがたまっていた。

 

息子のトムはハイスクールを卒業後、ロイスという女性と結婚しジェシーが生まれた。 しかし、そのあとのビデオメッセージで、義父のドナルドは他界しジェシーも亡くなってしまったことを知る。娘のマーフも「私は今、お父さんと同じ年齢だよ」と話していた。

 

そして、23年の時間はあまりにもながかったため、クルーたちの生存があきらめられていることを知った。

 

クーパーと同じ年齢に成長したマーフは、ブランド教授とともに重力の研究を行っていた。

 

重力の方程式を解き明かすことができれば、巨大なスペースコロニーを宇宙に打ち上げ、地球上の人間を宇宙に脱出させられると、マーフは希望を捨てず懸命に努力していた。

 

しかしブランド教授は老齢のため、衰弱していた。 死を迎える間際、ブランド教授はマーフに重大な事実を告白する。

 

じつはブランド教授は、何十年も前に重力の方程式を解いていたのだ。

重力を制御する方法はない、不可能という結論を導き出し、その事実を長年にわたって隠し続けていたのだった。

 

真実を知ったマーフは愕然とする。 それでもマーフは研究を続け、重力の本質を理解するためにはブラックホール中心部の特異点を観察したデーターが必要だと気づく。

 

しかし、ブラックホールの外側から特異点を観察することは不可能で、それこそブランド教授が重力の制御をする方程式をあきらめた理由だった。

 

マーフは現実を理解し、ブランド教授のついた嘘、今までの努力が意味のなかったことに絶望感を感じ、泣き出してしまう。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

想像を超える無限の宇宙に対し、いろんな意味であらゆることがちっぽけな人間との対比がリアルに残酷です。

実際の真実は分かりませんが、現代の最新物理学から導き出された、物語の中の宇宙に大変興奮しました。

しかし、ブランド教授の嘘は、人類への裏切りですが、死ぬまで隠し通すのも辛かったでしょうね。 最後、真実をマーフに話したのは、彼の贖罪(しょくざい)だったのでしょうか。

 

ー転ー

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

一方、燃料が少なくなってきたエンデュランス号では、残るふたつの惑星のどちらを探索するかを残ったクルーで議論していた。

 

クーパーとニコライは、今も信号を送ってきているマン博士の惑星を推したが、アメリアはすでに信号の途絶えたエドマンズ博士の惑星の方が、よい条件だと強く推してきた。

 

クーパーは、アメリアとエドマンズが恋人関係だと見抜き、決断に私情を挟んでいると忠告した。

 

結果、エンデュランス号はマン博士が待つ氷の惑星へと進路をとった。

この惑星は、雲も凍る極寒の世界だった。

 

クーパー、アメリア、ニコライ、TARS、CASEは、氷の惑星に降り立ち、マン博士が設営したキャンプへと向かう。

だがそこには、マン博士の入ったコールドスリープ装置と壊れた兄弟機KIPPがあった。

 

冬眠から覚めていたマン博士から、この惑星に生命体の存在と人類との共存が可能だと伝えられた。 この惑星は、寒い昼間が67時間、もっと寒い夜間が67時間も続くが、それでも希望の持てるデーターがあるとマン博士は話す。

 

そしてもう一つ、マン博士から真実を告げられる。

それはマーフからのビデオメッセージで、ブランド教授の死と、その間際の嘘を告げる内容だった。

 

動揺するクーパーやアメリアたち。 そしてラザロ計画の本当の目的は、プランBだった。 そのプランBとは、人類の凍結した受精卵を新天地で孵化させ、種の保存をすることだと告げられる。

 

ブランド教授が研究結果を隠ぺいしたのは、地球の人々に真実を告げることで、ラザロ計画のプランB遂行に支障をきたす恐れを懸念したためだった。

 

プランAに足りないのは、ブラックホール内側のデーターを入手することだが、それは不可能だった。

 

しかしニコライは、KIPPの光通信装置を移植したTARSをガルガンチュアに行かせ、内部からデーターを送らせれば可能性があるとクーパーに提案をする。

 

さっそくニコライは、TARSへの通信装置の移植作業に取りかかった。

 

一方、マンはクーパーを惑星表面の探索に連れ出すが、不意にマンから襲われ、宇宙服のバイザーが破壊されてしまった。

 

マンは、この氷の惑星に着陸してすぐに、ここでは人類が生存できないことを悟った。 彼は自分が孤独のうちに死にゆく運命を受け入れられず、この惑星が人類の新天地であるかのようなデーターを捏造して地球に送信していたのだ。

 

窒息寸前のクーパーは、アメリアとCASEに救出されるが、TARSと作業をしていたニコライは、マンが仕掛けた爆弾の犠牲となってしまった。

 

マンは、レインジャー号を奪って軌道上のエンデュランス号に向かって、氷の惑星から離脱してしまう。

 

クーパー、アメリア、CASEは、運よく爆発から逃れたTARSを救出し、マンが乗ってきた着陸船ランダー号で、マンの後を追う。

 

マンはエンデュランス号とのドッキングに手こずり、手動でドッキングを強行したため気密が不完全となり、レインジャー号とともに宇宙空間に放り出され死亡してしまった。 

 

エンデュランス号もこの事故により、本来の軌道から外れ氷の惑星に落下し始めてしまう。

 

クーパーとTARSの必死の操縦で、ランダー号をエンデュランス号とドッキングさせ、軌道に押し上げた。 だが、甚大な損害をおったエンデュランス号は、燃料と酸素の多くを失ってしまった。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

予定通りにはいかない計画、あげくにマン博士の取った愚かな行動。

極限の状態に陥り、絶望感からエゴをむき出しにする性、人の弱さそのものです。

マン博士のフルネームはまさに、ヒューマンでしたね。

同じく絶望の状況から、あきらめず最善を尽くす、クーパーとアメリア。

2人からは、逆に人間の強さが表されておりました。

人って、複雑で面白いです。

物語の結末への展開が読めません。 マーフをはじめ、地球の人々の運命はいかに。

 

ー転ー

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

もう地球への帰還は無理となり、マーフとの約束はかなわなくなってしまったクーパー。

 

クーパーとアメリアは、ガルガンチュアを使ってスイングバイ(天体重力ターン)を使ってエンデュランス号を、エドマンズ博士のいる惑星に向かう方法を思いつく。

 

残された選択肢は、エドマンズ博士の惑星でプランBを遂行させ、人類の種を残すことだ。 ただ、今度は50年後の未来に飛ぶことになるが・・・

 

クーパーはエンデュランス号をガルガンチュアに接近させる。 

そのエンデュランス号にアメリアをひとり残し、ランダー号にTARS、自分はレインジャー2号に乗り、エンデュランス号からそれぞれ切り離す。

 

軽くなったエンデュランス号は、ガルガンチュアの軌道からの脱出に成功する。

彼女ひとりに、このミッションのすべてを託して。

そして、クーパーとTARSはゆっくりガルガンチュアへと落下していった。

 

クーパーは少しでも、死の間際まで、TARSにブラックホール内部のデーターを取り続けるよう指示を出す。

 

その後、クーパーとTARSは、ブランド教授が言っていた「彼ら」が創造した4次元超立方体テサラクトの空間に入っていった。

 

クーパーはその空間が、地球の過去、未来すべての時間とつながっていることに気がつく。

 

テサラクトの空間から、マーフの部屋の本を落として、その時代、10歳のマーフに気づいてもらおうと苦心する。 クーパーは、地球を飛び立つ前にマーフの部屋で見た怪奇現象は、自分がしたことだと知る。

 

過去を変えることは出来ないと悟ったクーパーは、未来を変えることは出来ると気がつく。

同時に、地球を救うために選ばれたのは自分ではなく、マーフなのだと気がつく。

 

TARSに収集させたブラックホール内側からの特異点のデーターをマーフに送る方法を考えた。

 

クーパーは、マーフに地球を飛び立つ時に渡した腕時計の秒針を使って、モールス信号を表現する方法を思いつく。

そしてクーパーは、データーを送り続けた。

 

研究に行き詰ったマーフは、昔の家に戻り思い出していた。

幼いころ、この家で起こった怪奇現象は、重力現象で父からのメッセージだったのではと。

 

そして腕時計の秒針の動きは、モールス信号だと紐解いたマーフは、そこから特異点のデーターを引き出し、ブランド教授が成しえなかった重力の方程式を導き出した。

 

その瞬間、テサラクトの空間が収縮しはじめ、クーパーは土星に着いた時に入ったワームホールの中に吸い込まれていった。

 

土星の軌道上にある巨大なスペースコロニーの病室でクーパーは目覚めた。

このスペースコロニーの名前は、「クーパーステーション」。

 

彼は、宇宙空間に放り出され漂流していたところを、たまたま辺りを捜索していた宇宙船に発見され、酸素の切れる寸前で救助されたのだ。 そして一緒にTARSも救助されていた。 救助された時の酸素残量は2分だったと教えられた。

 

マーフの功績で、スペースコロニーの建造と打ち上げが成功し、地球の人々は救われたのだった。

 

コロニーの中には、マーフの功績をたたえるため彼女がかつて地球に住んでいた頃の家が再現されていた。

 

クーパーは、コロニーの病室で124歳になったマーフと彼女の大勢の子や孫たちとともに再会を果たす。 クーパーはマーフとの約束を果たすことができたのだ。

 

マーフは「アメリアのところへ行ってあげて」、「親が子供を看取るなんてダメよ。 だから行って、アメリアのところへ」と。

 

そう言われたクーパーは、エドマンズの惑星へひとり向かったアメリアを捜索するため、修理したTARSとともに、宇宙船に乗ってコロニーを後にした。

 

エドマンズの星に着いたアメリアは、恋人エドマンズがすでに亡くなっていることを知り、落胆していた。

 

だが希望なのが、この星は人類の居住が可能な星であったことだ。

 

たったひとりこの世界で、アメリアはコールドスリープに入る。

 

クーパーは、ひとり待つアメリアのいる星へと向かうのだった。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

 

感動と充実した時間でした。

内容的には、1回の視聴だと少し難解かなーと、感じます。

だけど、物語にはかなり入り込めましたね。

バックで流れる音楽が、いい意味で悲壮感を盛り上げています。

テサラクトの空間が収縮した後の展開にはビックリしました。

また、クーパーがマーフと約束した「必ず戻ってくる」は、そう来たか!の展開で、想像の上をいっています。 

クーパーとマーフの最後の会話は、グッときて眼ばしらが熱くなりました。

 

引用元:インターステラー / © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.

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