映画 「サイレン~FORBIDDEN SIREN~」 考察 音で怖がらす新感覚のジャパニーズホラー誕生!

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、日本のホラー映画「サイレン~FORBIDDEN  SIREN~」です。

 

引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

 

 

 

作品紹介

 

本作は、2006年2月11日に公開されたジャパニーズホラー映画です。

 

謎のサイレンの音とともに、全住民が消失するという事件が発生し、一夜にして無人島と化してしまう孤島。 この未曾有の怪事件から29年が経ち、現在は平静を取り戻したこの島に引っ越してきた主人公が、サイレンの音とともに現れる数々の怪異に巻き込まれていく、新感覚サウンド・サイコ・スリラー作品。

 

本作の原作は、PlayStation 2で発売されたホラーステルスゲームの「SIREN2」ですが、登場人物は全て異なります。 また、前作ゲーム「SIREN」の要素も含まれているなど、本作品は多くの変更が加えられ、ゲームとは完全に別物となっております。

 

大ヒットして人気を集めたゲーム「SIREN」シリーズが原作となったため、ゲームファンなど多くの方の注目を集め、また「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」の不気味なキャッチコピーが印象的で、ホラー映画としてヒットを記録した作品です。

 

監督には、トリック劇場版シリーズ、20世紀少年3部作や天空の蜂など、数々の大作映画を手がけた、堤 幸彦(つつみ ゆきひこ)が手腕を発揮しました。

また同監督は、映画やテレビドラマの世界に作風や制作姿勢で斬新なアイデアを取り入れ、日本のテレビドラマ全体に大きな影響を与え、「堤以前、堤以後」と言われるほど。

 

引用元:YouTube公式より / サイレン FORBIDDEN SIREN

 

見どころ&おすすめ

 

独創的なアイデアと映像センスで多くのファンを持つ堤 幸彦監督が、人気ゲーム「SIREN2」を元にサイコ・スリラー作品を手掛けたところが注目です。

ベースとなったゲームとは別物の作品なので、ゲームを知らない方も問題なく楽しめる作品となっております。

 

「音」に着目した新感覚な戦慄は、必見&必聴の間違いなしの見どころポイント。

 

多くの謎に迫る顛末(てんまつ)でたどり着く結末は、斬新な展開が待ち受けており、ここも注目のポイント。

 

そして、映画初主演の市川 由衣の熱のこもった演技、脇を固める個性派キャストの森本レオ、ココリコの田中 直樹や阿部 寛たちの円熟した演技も見どころです。

 

ホラー映画、とくにジャパニーズホラーが好き、興味がある方におすすめです。

 

是非、「音」の恐怖を味わってください。

けっして耳をふさいではいけません。

 

おすすめ度

 

★★★☆☆             3点

 

主要キャスト・スタッフ

 

天本 由貴 (市川 由衣)
天本 真一 (森本 レオ)
南田 豊 (田中 直樹)
土田 圭 (阿部 寛)
里美 (西田 尚美)
東 (松尾 スズキ)
山中 巡査 (嶋田 久作)
天本 英夫 (西山 潤)
謎の赤い服の少女 (高橋 真唯)
 

 

監   督 堤 幸彦
脚   本 高山 直也
原   作 PlayStation 2「SIREN2」
製   作 島谷 能成
藤原 正道
  亀山 慶二
  安永 義郎
  稲田 一郎
  古屋 文明
  岡田 稔
  水野 文英
  石川 治
   
 

 

2006年 公開   87分   日  本

 

登場人物の紹介

 

主要な登場人物の役柄を紹介します。

 

天本 由貴


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

本作の主人公で、弟思いの優しいお姉さん。

弟(英夫)の病気の療養のため、夜美島に家族で引っ越してくる。

島の伝説や父親の異変に危機感を持ち、弟を守ろうと奮闘する勇敢な少女である。

 

天本 真一


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

由貴の父親で、雑誌「アトランティス」のライターである。

息子(英夫)の療養と島に伝わる伝説の取材を兼ねて、夜美島にやってくるが、しだいに様子がおかしくなってしまう。

 

南田 豊


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

夜美島で唯一の医者で、主人公の弟(英夫)の担当医となる。

島民の中で唯一、様子がおかしくならずに正気を保っている人物である。

 

土田 圭


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

29年前の全島民消失事件で、唯一の生存者。

「3度目のサイレンが鳴ったら外に出てはいけない」という謎めいた言葉を残すが、後に自殺をしてしまう。

 

天本 英夫


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

発作を伴う重度な持病を持つ、主人公(由貴)の弟。

病弱にもかかわらず、好奇心旺盛な少年であるが、なぜか言葉を一切話さない。

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

1976年、日本の夜美島(やびじま)で嵐の夜に全島民が消失する事件が起こる。 唯一保護された土田 圭という男性は、狂ったように「三度目のサイレンが鳴って・・・」、そして「サイレンがなったら外に出てはならない」と繰り返し叫んでいた。

 

それから29年後、天本 由貴はフリーライターで父の真一、そして弟の英夫の三人で夜美島にやってくる。 弟の英夫は体が弱く重い病気を抱えていたため、転地療養でこの島に引っ越してきたのだった。

 

ただ、この島には奇妙な文化や伝承、島の中心に立つ謎の鉄塔などがあり、島全体に異様な空気がただよっている。 しかも天本家は、よそ者ということで島民から監視されているような視線を受け、由貴は不安を感じていた。

 

ただそんな中、隣人の里美や医師の南田 豊の助けもあり、徐々に島での生活に慣れていった。

 

そして、里美からこの島のしきたりを教えられる。

「夜は出歩かない」

「近所づきあいは大切に」

「鉄塔には近づかない」

「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」

 

そんな時、1回目のサイレンが島に鳴り響くと、父親の様子がおかしくなってしまう。 2回目のサイレンでは、謎の赤い衣の少女が現れ、ゾンビのような人間たちに襲われてしまう。

 

そして、3回目のサイレンが鳴ってしまう。

 

サイレンや赤い衣の少女など、この島の数々の謎とは・・・

果たして由貴と弟の英夫は、これらの謎を解き明かすことができるのだろうか。

 

引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

この島の謎とは?

 

島に伝わる昔話

昔々の話。

この夜美島はもともと、不治の病の人たちが集められた、死を待つ人々が捨てられる場所でした。

 

あるとき、そんな死を待つだけの島民たちを憐(あわ)れんだ人魚が、自らの血で彼らの病を治してあげました。 完治した島民たちは、人魚を神のように崇(あが)めます。

 

しかし、次第に欲がでて、「不老不死」の力を求めるようになり、人魚を捕まえて、その肉を喰らうようになります。

 

人魚は人間に対し、絶望と憤怒し、自らの血肉をもって島全体に呪いをかけます。

そして島民は全滅し、誰もいなくなりました。

 

人間を憎しむ人魚は、今も島のどこかで生きていて、この島を呪い続けていると・・・

 

島に吹く風は人魚の鳴き声。 その音はまるでサイレンのような鳴き声で、島にそびえ立つ鉄塔辺りから聞こえてくるという。

 

だから島民は昔から、

「鉄塔に近づいてはならない」

「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」

という言い伝えを守っているのです。

 

島の不思議な唄

島民たちが口ずさむ謎の歌の歌詞に、この島の秘密が隠されています。

 

「崇(あが)め奉(たてまつ)る 尊(とうと)き鏡の中にこそ真の理 現れん。

鏡を覗(のぞ)きたる 狗(いぬ)は神へと転じたり 生者は悪へと転じたり。

変わらぬ者こそは 果て無き命を授(さず)かりし この世の理 越ゆる者。」

 

その中の言葉で、

「鏡を覗きたる 狗は神へと転じたり 生者は悪へと転じたり。」

これは、鏡を暗示する言葉です。

 

主人公の由貴が鏡を覗くと、壁の赤文字の落書きが、

「DOG(狗)」から「GOD(神)」へ

「LIVE(生きる)」から「EVIL(邪悪)」へと、これは鏡文字でした。

 

そういえば、登場人物の名前の漢字も鏡文字。

 

「変わらぬ者こそは 果て無き命を授かりし・・・」

この「変わらぬ者」とは、登場人物たちのことでしょうか。

主人公の由貴が隠し部屋を発見すると、何十年前の島民の写真が貼られていました。 しかも今と全く変わらない姿で。 

 

島民たちには「果て無き命を授かる」という、この世では理解できない現象が起きているのです。

 


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

この映画の謎を考察します

 

いきなり核心部分がネタバレとなってしまいますが、この作品のオチは「一連の出来事が主人公の妄想だった!」ということです。 見えているモノがおかしいのではなく、見ている者がおかしかった、という展開のオチでした。

 

そうなると、由貴の妄想である弟の英夫が、由貴以外の人物に反応しているのは解せません。

 

そして、謎の赤い衣の少女(以降、赤ずきんちゃんと命名します)がラストにも登場するので、彼女は由貴の妄想ではないと思います。 ということは、妄想の英夫を赤ずきんちゃんが認識してるっぽい描写がありますので、これって矛盾しませんか。

 

それと赤ずきんちゃんは、セイレーン(人魚)の末裔か本人そのものの設定でしょう。

 

島民全員が29年前に失踪する事件があり、中盤辺りで由貴が29年前の島民の写真を発見すると、今の島民と同じ姿だったことに驚きます。 序盤で父親の真一が、島の住民と会話をしているので、医師の南田意外の島民が由貴の妄想だったとは考えにくいです。

 

29年前の日付で残る写真の意味は何だろう?

ときどき赤く染まった謎の視界ジャックが現れる意味は?

ところどころで登場する奇怪な虫も印象に残りました。

 

ここで、私なりにこの作品の謎を考察してみます。

 

由貴は、弟の英夫が亡くなったことに精神的なショックを受けてパーソナリティ障害を患(わずら)ってしまったため、夜美島へ静養しにきました。

 

土田 圭が29年前に起こした犯行を父のパソコンから知り、今回その犯行を行った島に自分がやって来たこと、さらにこの島に伝わる昔話や唄も知りました。

 

これらの話を由貴は潜在意識に刷り込み、そして頭の中で色々と変換していきます。

 

彼女が島にきて島民から受けた冷たい視線は、あたかも英夫が存在しているかのような行動をとる由貴を奇異な目で見ていたからで、彼女はそういう島民を全員、屍人に変換します。

 

ただ、医師の南田は由貴を治療する主治医だったので、彼女の奇異な行動は織り込み済みで、彼女を温かく受け止めたので屍人には変えなかったのです。

 

29年前と同じ島民の写真に関しては、土田が犯した犯罪が強烈な印象として記憶に残っており、昔の島民の姿を現在の島民に脳内変換した勘違いなのです。

 

さらに、土田の目線と思われる赤く染まった視点が描かれておりますが、この視界ジャックも由貴の妄想です。 他人の視点をも妄想して、自分の恐怖を高める一種の自傷行為だと考えます。

 

赤ずきんちゃんの正体はセイレーンで、特殊能力があるセイレーンは由貴の潜在意識に入り、彼女の妄想に介入できたので英夫の妄想とも絡むことができました。

 

物語にたびたび登場する気持ち悪い謎の虫は、この島にだけ生息する昆虫です。

外部からやって来た土田と由貴は、この虫に触れたことで、脳内でサイレンが鳴る風土病に罹(かか)ってしまったのです。

 

当然この島に住む住民は、この虫に対して耐性を持っているので、脳内サイレン病には罹りません。 この風土病は、セイレーンが関与しており、セイレーンが由貴の頭の中に4度目のサイレンを鳴らして、脳内サイレン病を再発させて南田にナイフを突き立ててしまいます。 

 

かなり強引なロジックですが、いかがでしょうか?

 


引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

感  想

 

引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

まず初めに、幸いなこと?に、原作の「SIREN」と「SIREN2」のゲームを私はプレイしたことがありません。 なので、ゲームとの関連性に不満を持たれる方々の辛口評価とは少々異なります。

 

普通に怖かったです。 サイレンの音、怖かったです。

まさに音を恐怖に使う、新感覚のサウンド・サイコ・スリラーでした。

 

ただ、あまりにもサイレンの音がデカすぎて、役者さんたちのセリフが聞こえません。 音の音量で驚かせようとしたのでしょうか、、まさかね。

音響の優れた映画館だと、ちゃんとセリフが聞き取れるんでしょうか?

 

29年前に大量虐殺があった怖い島なのに、今は普通に島民が暮らしてるんだぁ。

みんな怖くないのかな〜 まあ、29年前の話だからもう時効なんでしょうね。

でも、なんでこんな島に静養しに来るんだろう? 他にも良い所があるだろうに・・・ きっと、南田先生はこの分野では有名な先生なんだろうなと、かってに色々と想像してしまいます。

 

個人的には、森本 レオや阿部 寛がホラーの雰囲気に合ってないような気がします。

ただ、演技はさすがのひとことで、とくに森本 レオの屍人は怖かったですよ。

 

気になったのが、最初に登場する救助隊員たちと漁港に着いたときの島民たちの演出や演技がなんかショボくて、少々残念でした。

冒頭だし、映画の質を上げるためにも、もう少しどうにかならんかったのだろうか・・・

 

一連の出来事は全て主人公の妄想、という衝撃の結末。 90分近くも観て、最後にすべては現実ではなく妄想だった、という展開は意見の分かれるところですが、個人的にはアリで面白かった。

 

そういえば一緒に連れてきたペットのワンちゃんはどこに行ったのでしょうね。

ワンちゃんは由貴の妄想じゃないと思うので気になります。 そこでもう一つ気になるのが、ワンちゃんの名前が「オスメント」という変な名前なんです。

 

そこで調べてみると、あの名作「シックス・センス」で死者が見える子役で登場した役者さんの名前がヒットしました。

 

・・・なるほど、そういうことか! 私は妄想、いや想像しました。

 

「シックス・センス」はラストで覆(くつがえ)される代表作です。 ラストのオチで全ての辻褄がピタリと合って伏線が回収される、いい意味で観ている側の予想を裏切る内容でした。

 

一方の本作「サイレン FORBIDDEN SIREN」も覆ります。 こちらはラストで辻褄が合わなくなってしまいます。 完全に逆です。

そういえば「鏡」は、この本作のキーワードでしたね。 鏡に映るものは逆に見えます。

 

つまり、「シックス・センス」の逆のことをするのが、本作の最大の狙いだったんですよ。

 

由貴が妄想したことによって辻褄が合わなくなるところは、観ているあなたが妄想、いや想像してください、ということだったんです。 きっと。

 

これって妄想、いや想像しすぎでしょうか。

 

いや〜奥が深い作品です。 たぶんネ。。

 

引用元:サイレン FORBIDDEN SIREN / © 2006 映画「サイレン」製作委員会

 

 

 

 

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