映画 「ワールド・ウォーZ」 全人類に告ぐ、来たる「Z」に備え、16の秘密を徹底考察

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、サバイバル・ホラー映画の「ワールド・ウォーZ」です。

 

引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

 

 

 

作品紹介

 

「ワールド・ウォーZ」は2013年に公開された、アメリカ合衆国の映画です。

小説「WORLD WAR Z」の映画化ではあるが、脚本家たちによるオリジナル作品であり、原作とは異なる作品として生まれました。

 

謎のウイルス感染によって人間がゾンビに変化し、人類が危機に陥る、ゾンビ系ホラー映画です。

 

元国連の職員として世界各国を飛び回っていた主人公が、怯える家族のそばにいたいと思う気持ちと、世界を救わなければならないという使命との狭間の中、究極の選択に迫られる。

 

刻一刻(こくいっこく)と感染は拡大し世界は崩壊していく、人類に残された時間はわずかしかない。

はたして、人類は愛する人々の命を守ることができるのだろうか・・・

 

2013年6月20日の北米、午後8時という夜の上映にもかかわらずその日、約360万ドルを売り上げました。 そして金曜日の公開初日で、約2550万ドルの売り上げを記録。

さらに、同年8月2週目の週末時点で、5億260万ドルもの売り上げを記録した、ゾンビ映画としてはかつてないほどのヒットとなった、ハリウッドの超大作です。

日本でも8月10日公開され、週末だけで約3億円を突破する大ヒットとなりました。

 

また、映画史上で最も製作費のかかったゾンビ映画としても話題になりました。

ドイツ出身で、映画「007/慰めの報酬」のマーク・フォースター監督が本作のメガホンをとり、犯罪スリラー映画「セブン」や映画「ファイト・クラブ」など多数の映画に出演している、ブラッド・ピットが主演を務めております。

 

引用元:YouTube公式より / 「ワールド・ウォーZ」

 

見どころ&おすすめ

 

ゾンビ映画史上最高の製作費は伊達ではなく、凄まじい勢いで迫ってくるゾンビの大群や、世界各国を舞台にしたストーリー展開など、今までのゾンビ映画の枠を超えた壮大なスケールを映像化したところが最大の見どころです。

 

特に、フィラデルフィアでの3000人及ぶエキストラを使ったシーンや、エルサレムでのAIを駆使した迫力の映像など、これだけでも十分に観る価値あり。

 

これまでのゾンビ映画とは違い、B級テイストを取り除き、グロテスクな要素を抑えることで一般向けが対象となり、興行的に大成功を目指したブロックバスターな映画だというところが本作の特徴です。 

 

ブラッド・ピットが元国連職員を体当たりで演じ、家族のため、人類のために奔走する姿は単なるゾンビ映画の枠を超えた、家族の愛を中心にした極限状態での人間ドラマとして仕上げられた内容も注目。

 

ブロックバスターを意識した映画なので、ゾンビ映画が苦手な方でも大丈夫v・・多分?

 

老若男女問わず、恋人同士や家族でワーワーキャーキャー言いながら鑑賞するのがおすすめです。

とにかく、大勢でワイワイしながら、できれば大画面で、ハラハラドキドキしながら観てほしい作品です。

 

それと、ブラッド・ピットのファンは、ぜひ観て欲しいですね。

 

おすすめ度

 

★★★☆☆             3点

 

主要キャスト・スタッフ

 

ジェリー・レイン (ブラッド・ピット)
カリン・レイン (ミレイユ・イーノス)
セガン (ダニエラ・ケルテス)
ユルゲン・ヴァルムブルン (ルディ・ボーケン)
ティエリー (ファナ・モコエナ)
スピーク大尉 (ジェームズ・バッジ・デール)
空軍特殊作戦コマンドの兵士 (マシュー・フォックス)
元CIAエージェント (デヴィッド・モース)
 

 

監   督 マーク・フォースター
脚   本 マシュー・マイケル・カーナハン
  ドリュー・ゴダード
  デイモン・リンデロフ
原   案 マシュー・マイケル・カーナハン
  J・マイケル・ストラジンスキー
製   作 ブラッド・ピット
  デデ・ガードナー
  ジェレミー・クライナー
  イアン・ブライス
製作総指揮 デヴィッド・エリソン
  デイナ・ゴールドバーグ
  ティム・ヘディントン
  グレアム・キング
  ポール・シュウェイク
  ブラッドフォード・シンプソン
   
 

 

2013年 公開   116分   アメリカ・日  本

 

登場人物の紹介

 

ジェリー・レイン


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

妻のカレン、喘息持ちの長女レイチェル、次女のコニーの4人で暮らしている。

 

国連の職員だったが、国連を批判する投稿をし、現在は休職中の身であったが、多くの危険地帯を生き抜いてきた経験を買われ、国連職員に復帰し原因究明のために奔走する。

 

常に状況を冷静に見極め的確な判断を下し、数々の危機を乗り越え解決の糸口を探していく行動力がある。

 

また、常に家族のことを一番に考える、家族思いな父親である。

 

カリン・レイン


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

ジェリーの妻で、夫や子供想いの優しい女性である。

 

家族に危機が迫った時には、ゾンビに対してもひるむことなく立ち向かう、勇敢な一面がある。

娘たちを励ましながら、気丈にも危険な任務へと旅立つ夫ジュリーの無事を願う。

 

セガン


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

イスラエルでジェリーの護衛を務めた、イスラエル国防軍の女性兵士。

ジェリーと行動を共にし、常に彼をサポートする。

 

兵士として確かな実力があり、幾度もジェリーの危機を救う。

 

ティエリー


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

国連の事務総長であり、ジェリーの元同僚。

 

混乱の中、ジェリーと連絡を取り彼を復職させ、危険な任務を依頼する。

そしてジェリーをサポートしながら、彼の家族を全力で守ろうとする。

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

フィラデルフィアに住む元国連職員のジェリー・レインは、妻のカレンと長女レイチェル、次女コニーを学校に送り届けるためクルマを走らせていたが、いつもと違う交通渋滞にはまってしまう。

 

すると突如、人々がクルマを放棄して逃げまどい始めた。 クルマをなぎ倒しながら暴走するトラック。

ただならぬ気配を感じたジェリーも、クルマを捨て家族と共に逃げ出す。

 

人間を凶暴化させる謎のウイルスが、世界各地で流行し始めており、フィラデルフィアの街もその狂暴な人間たちに襲われていた。 感染した人間は、瞬く間にゾンビと化してしまう。

 

ジェリー一家は、途中で出会ったヒスパニック系の一家に、一晩かくまってもらうことにした。

 

事態収拾のため、国連国務次官のティエリーから招集命令がジェリーに届く。

ジェリーは、かくまってもらった一家に一緒に逃げようと誘うが、彼らは自宅にとどまることを選択した。

 

襲ってきたゾンビを振り払い、間一髪でビルの屋上に迎えに来てくれたヘリによって、ジェリー一家は救出される。

 

大統領が死亡したことを知らされたジェリーは、このウイルスの発生源を突き止め、ワクチンを作ることが必要だとティエリーから聞かされ、調査チームに加わるよう要請をされる。

 

家族にかくまってもらうことを条件に、この任務を引き受けることにしたジェリー。

 

果たしてジェリーたちは、ウイルスのワクチンを作ることができるのだろうか?

そして家族を、世界を、この未曽有の危機をから救うことができるのか・・・

 

引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

「ワールド・ウォーZ」の秘密を考察

 

ここでは、本作の隠れた16の秘密を探っていきます!

 

日本での公開

日本での公開に際して、本作がゾンビ映画であることを極力伏せて公開する方針になりました。

 

「ウイルスによる終末的なパニックに立ち向かう主人公」という内容を強調した宣伝となりました。 またその際、宣伝のメイン素材となるゾンビの呼称を、タイトルにちなみ「Z」と称してゾンビの存在をふせてました。

 

公式的には「謎のウイルスが世界規模で蔓延し、愛する家族と人類を救うためにブラッド・ピットが立ち上がる!」みたいな紹介になり、ゾンビのゾの字も出てきません。

まあ、ゾンビを前面に押し出したゾンビ映画だったら、ヒットしずらくなるのも容易に想像できますけど。 ただ公開時、「アウトブレイク」や「コンテイジョン」みたいなパンデミック映画と勘違いして観たら、ゾンビ映画だった!なんてことはなかったのでしょうかね?

 

原作は映画と違っていた

原作の小説「WORLD WAR Z」のストーリーは、国連調査員の主人公が世界各地で、ゾンビとの戦いを経験した人々にインタビューし、それをまとめて記録したドキュメンタリーという設定です。

 

却下となった本作の初期の脚本が、2008年にインターネット上に流失する騒動がおきます。 その内容は原作にほぼ忠実な設定でした。

 

しかし当初のその脚本は、原作よりも政治的な面を強調した非常に陰鬱(いんうつ)な内容だったため没となり、そのあと大幅に書き直して原作とはまったく無関係な内容に変更されました。

 

レオナルド・ディカプリオ vs ブラッド・ピットとは?

小説「WORLD WAR Z」の映画化権を、レオナルド・ディカプリオの映画製作会社「アッピアン・ウェイ」とブラッド・ピットの映画製作会社「プランBエンターテインメント」とで、入札争いがおきました。

 

入札競争の結果、2007年にブラッド・ピットのプランBエンターテインメント社が映画化権を獲得したのです。

 

もし、レオナルド・ディカプリオの製作会社が権利を獲得したら、どんな「ワールド・ウォーZ」になっていたのか?非常に興味がわきます。

 

ブラッド・ピット主演映画では、一番の興行収入

これまで、数多くの話題作に出演してきたブラッド・ピット。

彼が今まで主演を務めた作品の中で、この「ワールド・ウォーZ」が過去最高の興行収入を記録しました。

 

ちなみに、本作が公開されるまでは、2004年の「トロイ」の4億9730万ドルが最高の興行収入でした。

そして、3位は「Mr.&Mrs スミス」の4億7800万ドルという興行収入です。

 

3000人のエキストラ


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

フィラデルフィアの金融街のシーンは、スコットランドのグラスゴーで撮影されました。 

 

製作会社は2000人の地元エキストラを募集したが、結果的に3000人がこのシーンに出演することになり、あの大迫力のフィラデルフィアでのシーンが表現されました。

 

膨れ上がった製作費

色んな問題がありながらも、1億2500万ドルもの予算で、やっと2011年7月に撮影がはじまりました。 ただ、脚本家の交代、度重なる脚本の書き直しなどにより製作が遅れ、さらに終盤のストーリーの書き直しや、7週間の追加撮影などがあり現場は混乱を極めました。

 

これらにより、製作費が2億ドルまでに膨れ上がってしまい、パラマウントの社長に衝撃を与えたそうです。

 

苦労が絶えない中、何とか公開にたどり着いた不運な作品でしたが、いざ蓋を開けてみれば空前の大ヒットとなり、回収不能と思われた製作費以上の興行収入を得ることができ、無事に製作費の元を回収しました。

 

めでたしめでたし。

 

「ワールド・ウォーZ」は3部作だった?

当初のアイデアとして、原作小説を映画では3部作にするというものだったそうです。

1作目はゾンビの発生、2作目はゾンビとの戦争、そして3作目は世界の復興をテーマにして、映画を製作するというものでした。

 

しかし、小説とは全く異なる内容に変更となり、このアイデアは実現しませんでした。

 

この映画の続編は?

当初は本作の大ヒットを受けて、続編が製作される予定でした。

ラストの終わり方を観ると、続編がありそうな雰囲気でしたもんね。

 

続編の監督には、当初本作でメガホンをとったマーク・フォースターでしたが降板し、2012年公開の「インポッシブル」で監督を務めたJ・A・バヨナに決まったものの、2018年公開の「ジュラシックワールド/炎の王国」の監督として引き抜かれてしまいました。

 

監督が二転三転し、莫大な予算の都合や本作の公開(2013年)から時間が経ちすぎたなどの理由で、製作側が続編の製作中止を決定してしまいました。

 

個人的には、続編を切望します。 今後、なんとか製作再開の方向で進んでくれることを切に願います。

 

脚本家の交代や公開延期など、苦難続き

この作品は、ブラッド・ピットが率いる映画製作会社プランBエンターテインメントが2007年に権利を獲得し、企画がスタートしました。

 

しかし、2008年に初期の脚本がインターネット上に流出。 その仕上がった脚本が製作側の要望を満たすことが出来ず、新たに脚本家を雇い2009年に書き直しがあり、製作開始が著しく遅れます。

 

2011年7月から、ようやく撮影がはじまります。 そしてパラマウントは、映画の公開を2012年12月21日と発表しました。

 

しかし撮影が終了してからも、さらに混乱はつづきます。

2012年5月には終盤のストーリーを書き直すため、また新たに脚本家が雇われ、2012年9月から追加の撮影が行なわれたのです。

 

追い打ちをかけるように撮影中にも問題が発生し、一般公開は遅れに遅れ、2013年6月にまでズレ込んでしまいました。 それに比例して、製作費も爆上がりです。

 

続編も問題続出でお蔵入りになるなど、

なんか、この作品は呪われているのでしょうか。

 

小ネタですが、数々の変更や撮影の撮り直しなどがあり、映画の完成が遅れに遅れたことでブラッド・ピットは不満を持ち、降板を申し入れる寸前までになったそうです。 彼としては、もっと家族と一緒の時間を大切にしたかったからだそうです。

 

映画の小道具に強制捜査!

2011年10月、ブダペストで撮影がはじまった日の朝、ハンガリーの対テロ部隊による強制捜査に入ります。 小道具として、拳銃、アサルトライフルやスナイパーなど85丁が民間航空機でブタペストに空輸され、倉庫に保管されていたところへの強制捜査だったのです。

 

通常これらの小道具は、機能しない状態のはずが、実際は使用可能となっていました。 当然それらの銃は、押収されてしまったのでしょう。

 

ただ、誰が所有者なのかが正確に識別できず、告訴は取り下げられたそうです。

 

変更されてしまった後半のシーン


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

変更前の終盤の展開は「ロシアで大規模な軍隊とゾンビの大群との壮絶な死闘が繰り広げられる」という内容でした。

 

しかし製作側は、本作を興行的に大成功させるブロックバスター的な映画として売り出したかったのです。

 

ロシアでの残虐なシーンは、主人公のキャラクターにブレが出るし、最後は家族愛を強調するような終わり方にしたい、という製作側の思惑でした。

また、度重なる製作の変更と遅れによる費用高騰が影響し、多くの興行収入が求められたのも一因でした。

 

その結果、年齢制限が必要とされるようなシーンとなってしまった終盤のロシアでの展開は、没となってしまったのです。

撮影されたロシアの戦闘シーンは、あまりにも凄すぎて「これは公開できない」となったようです。

 

そこで公開された終盤のシーンは、WHOの研究所での別シーンとなったのです。

 

個人的には、軍隊とゾンビとの戦闘シーンが観たかった。

撮影までしたんだから、別バージョンで公開してくれないでしょうかね。

 

ペプシコーラを飲む


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

WHOの研究所内での展開。 自分に注射を打ってから、余裕で自動販売機のペプシコーラを飲み干し、ドヤ顔でゾンビの中を堂々と歩いていく一連のシーン。 ブラピ、カッコよすぎだろ〜!

まるで「ペプシのCM」みたいです。

 

上記でお話しした、終盤全面カットによる追加の撮り直しですが、お金がほとんど残っていませんでした。 そんな困り果てていたところで、追加の撮影費用を出してくれたのが、飲料メーカーのペプシコ社だったのです。

な〜るほど!

 

中国から韓国に変更

当初は、中国がゾンビの発生原因という設定でした。 しかし、2013年に中国政府を不快にするリスク回避のため、発生原因が中国から韓国に変更されたのです。

 

当時まだ、中国での公開は決まっていませんでしたが、ハリウッド映画にとって中国は重要な市場なので、その市場への公開を狙っての判断だったのです。

中国政府は、自国で外国映画を上映する場合、厳しい変更や削除を要求することがありますからね。

 

でも、もし当初の設定通り中国が発生原因として公開されていれば、洒落にならなかったですよ。 だってコロナパンデミックが起きたんですもん、ある意味でフィクションがノンフィクションになってしまう、笑えないお話しとなるところでした。

 

あの映画スターたちがチョイ役で出演


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

2004年から2010年まで放送された、大人気海外テレビドラマ「LOST」をみなさんはご存じですか? 当時、日本でも大人気で、私も全シリーズ観ておりました。

主人公のジャック役を演じたマシュー・フォックスが、ジェリーたち一家を救出するヘリコプターに搭乗している兵士として出演しております。

 

「ザ・ロック」、「交渉人」や「グリーンマイル」など多数の出演作がある個性派俳優のデヴィッド・モースが、在韓米軍基地で拘束されていた元CIA役として出演。

 

さらに、ドイツの国民的人気俳優で、ハリウッド映画「スピード・レーサー」にも出演した実力演技派のモーリッツ・ブライプトロイが、WHOの職員役で登場しています。

 

大きなお世話なんですけど、みなさんはなんで、この映画のチョイ役に手を挙げたのでしょうか。

 


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

本作がスクリーンデビューの女優さんとは?


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

その女優さんとは、イスラエル国防軍女性兵士セガン役を演じたダニエラ・ケルテスです。 1989年にイスラエル生まれ、エルサレム育ちの彼女は、14歳のときに偶然スカウトされテレビデビューを果たし、2013年の本作「ワールド・ウォーZ」が国際的な映画デビューとなりました。

 

ハリウッド映画デビューながら、アクションシーンの多い内容のなかで人間味のある演技を披露し、堂々とした存在感を見せております。

ダニエラ・ケルテス、これからのブレイクを期待する女優さんでした。

 

ゾンビピラミッドの秘密


引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

イスラエルの巨大な壁にゾンビたちが押し寄せるシーンには圧倒されました、凄い!

 

組体操の大技のひとつ人間ピラミッド。 やったことはあるけど、そんなレベルじゃないかぁ。

 

無数のゾンビたちの人垣ならぬゾンビ垣が雪崩のように、蟻の大群のように押し寄せ、高い壁を乗り越える圧巻のシーンは、もちろんCGで作られております。

 

これらのゾンビは、ビジュアルエフェクトを専門とするCGアーティストが高度なコンピューター・プログラムを使用して作られました。

大量のゾンビが壁を乗り越えるシーンの製作に約1年もの時間が必要だったようで、登場するゾンビの数は約8500体にも上り、それぞれのゾンビが独自に動き回るそうです。

 

この場面は一見の価値あり!ゾンビピラミッド全開です。

 

感  想

 

引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

「ワールド・ウォーZ」のZ(ゼット)って、どういう意味なんでしょうか?

最後、最期、終末?、はたまた最強あたりを表しているのでしょうか。 それともゾンビのZかなー?

 

マジンガーZとかウルトラマンのゼットン星人もZから名づけられていたから、なんだか昭和の日本人的発想を感じさせます。 そう言えば、超能力学園ZとかサイクロンZって、失礼だけど少々ダサい題名の映画もありましたナ。

 

個人的にはZが付くと、なんか、あんちょくダナ~と思ってしまいます。 スミマセン。。

 

閑話休題 ≒ それはさておき

 

この映画「ワールド・ウォーZ」の題名は別にして、ハリウッド映画が大金をつぎ込んで、ゾンビ映画を作ってみました、ってな感じです。 ゾンビ映画は、B級作品なのが一般的ですが、この映画は従来のゾンビ映画の枠を超えたA級ゾンビ映画なのです。

 

冒頭のフィラデルフィア、アパートの一室、空母、韓国、イスラエル、旅客機と、原因究明のため世界を股にかける主人公の活躍が無駄なくテンポ良く進み、そしてその広大なスケール感が良く表現された内容でした。

 

とくに、大勢のエキストラを使ったフィラデルフィアでのゾンビが襲撃してくるシーンや、イスラエルの巨大壁とそこを乗り越えてくるゾンビ軍団のシーンは、思わず瞬(まばた)きを忘れてしまうほどの大迫力で圧倒されてしまいます。

 

また、宣伝や予告で極力、ゾンビ映画であることを隠そうとする辺りに、ただのサバイバル・ホラー映画にはしたくはなかった製作側の想いが感じられました。

 

本作のテーマは、極限状態の中の人間ドラマです。 そして恐怖よりも、家族への愛を通した人類普遍の愛を伝えたかったのだと思いますし、それがしっかりと描かれておりました。

 

気になったのが、後半のWHOの研究所での展開です。

建物内で少数のゾンビがウロウロと徘徊しているシーンは、なんだか1作目の「バイオハザード」を思い出してしまいます。

 

前半のスケール感と凄まじい勢いが一転、後半でいっきに萎(しぼん)んでしまいます。

前半と後半との落差があまりにも大きすぎて、別の作品を観ているような感じがして残念でしたね。

 

きっとここが撮り直しの後半シーンでしょうね。

もし、後半も前半と同じ世界観とテンポで進んでいれば、星4つでした。

 

ただ全体的には、ちゃんとしたゾンビ映画ですし、さすが破格の製作費をかけて映像化しただけのことはある、一見の価値はある貴重な作品だと思います。

 

金髪をなびかせ、家族のため、人類のため世界を奔走するブラピの迫真の演技は、ブラピのファンでなくとも納得の演技力でしたね。

 

しかし、ブラピは相変わらずスタイルいいし、カッコいいし、名演者だし、不公平でしょー。

 

引用元:ワールド・ウォーZ / © 2013 Paramount Pictures Corporation and GK Films LLC. All Rights Reserved.

 

 

 

 

あらすじは、別サイトです。

 

 

最新情報をチェックしよう!