映画「マイ・インターン」 感想 あなたの心を温めてくれる、ユーモアとセンスが溢れる感動作

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、ワーナーブラザーズがおくる、ヒューマンドラマ映画「マイ・インターン」です。

 

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

作品紹介

 

「プラダを着た悪魔」で、仕事に恋に奮闘しながらファッション業界でキャリアアップしていく主人公を演じたアン・ハサウェイ。

本作はその後を思わせる設定で、今度はファッションサイトのCEOに。

 

舞台はニューヨーク。 華やかなファッション業界に身を置き、プライベートでも旦那、子供に恵まれ充実した日々を送っている彼女。 そんな彼女のもとに、70歳のシニアインターンが雇われやってくる。 

 

最初は自分の親と同世代のベンになじめずイラついていた彼女だったが、やがて彼の誠実で穏やかな行動が、彼女を会社を徐々に変えていく。

 

そんな時、彼女は仕事とプライベートの両方で、思わぬ問題を抱えてしまい、大きな選択を迫られてしまうピンチが・・・

 

正直に一生懸命に生き、全てを手に入れた彼女の新たな出会いと試練を描いた、ユーモアとセンス溢れるヒューマンドラマです。

 

2015年にアメリカで製作され、主演に数々の賞を受賞したロバート・デニーロとアン・ハサウエイの意表を突くコンビがまたいい雰囲気を作り出しています。

 

監督、脚本、製作には、全米で1億ドルを超え大ヒットした「ハート・オブ・ウーマン」「恋愛適齢期」などの作品を手がけた、ナンシー・マイヤーズが引き受けました。

 

本作は、全米で公開された公開初週末には、1772万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで初登場2位となった話題の作品です。

 

「豊かで人生経験豊富なベンが、迷えるあなたの願いかなえ、幸せへと案内してくれる」そんなユーモアと優しさに溢れた感動作。

 

引用元:公式サイト / 「マイ・インターン」

 

見どころ&おすすめ

 

アカデミー主演男優賞受賞者のロバート・デニーロと、アカデミー助演女優賞受賞者のアン・ハサウェイという2人の演技巧者が織りなす、演技の掛け合いは見どころのひとつです。 2人をキャスティングしたセンスはお見事でした。

 

また、バリバリの若手女性社長と、一度リタイアしたシニア男性との魅力的なキャラクター設定など、最新と古き良きものを上手く取り入れながら、観る者を飽きさせずワクワクさせてくれます。

 

仕事や人間関係に少し疲れた時に観るのに最適な映画ではないでしょうか。 

きっと、心が癒され、観る側の心を優しくホッコリと温めてくれる、そんな作品です。

 

今の時代、働き方を通して成長していく女性をテーマにした作品となっております。 

 

仕事に恋に頑張りたい方、現代社会を毎日元気に生きる女性たちに、ぜひ観ていただきたい映画です。

 

この作品を観れば、きっと多くの女性から共感を得られる内容だと思います。

 

おすすめ度

 

★★★☆☆             3点

 

主要キャスト・スタッフ

 

ベン・ウィテカー (ロバート・デニーロ)
ジュールズ・オースティン (アン・ハサウェイ)
マット (アンダーズ・ホーム)
ペイジ (ジョジョ・クシュナー)
キャメロン (アンドリュー・ラネルズ)
ベッキー (クリスティーナ・シェラー)
ジェイソン (アダム・ディヴァイン)
デイビス (ザック・パールマン)
フィオナ (レネ・ルッソ)
 

 

監   督 ナンシー・マイヤーズ
脚   本 ナンシー・マイヤーズ
製   作 ナンシー・マイヤーズ
  スザンヌ・ファーウェル
製作総指揮 セリア・コスタス
 
 

 

2015年 公開   121分   アメリカ・日  本

 

登場人物のキャラクター紹介

 

ベン・ウィテカー


引用元:公式サイト / マイ・インターン

 

定年退職をし、リタイア生活を送っている70歳の男性。

ジュールズのファッションのネット通販会社に、シニアインターンとして入社し、ジュールズの直属のインターンとして働くことになる。

 

電話帳製作会社で40年間勤め上げ、最後は印刷の責任者にまでなる。

 

妻のモリーとは42年にわたって連れ添ったものの死別を経験する。 息子が一人おり、孫も2人いる。 妻と死別後は、ゴルフ、ヨガ、料理教室など色々と経験をするが、満たされない日々を送っている。

 

ジュールズ・オースティン


引用元:公式サイト / マイ・インターン

 

女性向けファッションのネット通販サイト「About The Fit」を立ち上げ、たった1年半ほどで会社の規模を拡大させたやり手の女性社長。 自分の仕事に情熱を傾け充実した生活を送っている。

 

しかし、企画制作のセンスは高く評価されるも、経営経験が浅いため出資者たちからは「外部からベテランのCEO」を迎え入れるべきだと進言されてしまう。

 

専業主夫の夫マットと、一人娘ペイジの3人で生活をしている。

 

マット


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ジュールズの夫。 以前はマーケティング会社の優秀な社員であったが、妻ジュールズが会社を立ち上げた際に専業主夫となり、家事や娘ペイジの面倒を忙しくこなしている。

 

忙しいジュールズとの心の隙間を埋めようと、浮気をしている。

 

キャメロン


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ネット通販サイト「ABOUT THE FIT」のナンバー2で、ジュールズの腹心。

 

ベッキー


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ジュールズの秘書。 ジュールズになかなか認めてもらえないことを、不満に思っている。

 

ジェイソン


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

恋人のベッキーがいるにもかかわらず、彼女のルームメイトと浮気をしてしまう。

そして、浮気を許してもらえないことを、ベンに相談する。

デイビス


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

おおらかな性格で、ベンと一緒に入社した新人スタッフ。

親から独立をせかされ、部屋が見つかるまでベンの家に居候させてもらうことになる。

 

フィオナ


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

会社の専属マッサージ師。 

ベンとは交流を重ねていくうちに、2人の距離は近くなっていく。

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ニューヨークで、「About The Fit」という女性向けファッション通販サイトを運営している女社長ジュールズ・オースティンは、自ら顧客対応をするなど仕事に情熱を傾け、約1年半という短い期間で会社を成長させ、公私にわたって順調な日々を送っていた。

 

そんな彼女の会社に、社会福祉の一環で70歳になるベン・ウィテカーが、シニアインターン制度で採用されやってくる。 そんな彼は定年退職をし、日々満たされない生活を送っていたが、ジュールズの会社がシニアインターンの募集をしていることを知り、応募していたのだ。

 

ベンは若者ばかりの会社内で、当初は戸惑い、やや浮いた存在であった。  

だが彼は、その誠実で穏やかな人柄と細やかな仕事ぶりによって、しだいに社内で人気者になっていく。

 

一方で、そのころジュールズは大きな問題を抱えていた。

 

多忙をきわめる彼女の負担を減らして企画制作に専念できるよう、出資者からはCEOを外部のベテラン経験者に交代するよう、提案されてしまう。

 

この大きな決断を迫られ、誰にも自分の気持ちを打ち明けることができず、日々ひとり苦しんでいた。

 

そんなジュールズを救ったのは、彼女の直属のインターンになったベンだった。

 

最初、ベンとは距離をとっていたジュールズも、ベンの温かな励ましと助言を受けるうち、しだいに彼に心を開いていくようになり、彼女は目の前の困難に立ち向かっていく決意をする。

 

そして、ベン自身も会社の専属マッサージ師フィオナと知り合い、2人はしだいに惹かれあっていく。 ベンはフィオナと出会ったことで自分の人生も、まだこれからだと感じ始めていた。

 

一方、ジュールズの夫マットは、家事と娘のペイジを育てる専業主夫をしているが、多忙な妻ジュールズとの時間が取れず寂しい毎日を過ごしていた。

 

そんな中、ジュールズはマットが浮気をしていることを知り、ベンに相談をする。

 

ジュールズは夫マットのために「家族との時間を増やそう」と思い、自らCEOを降りようかと悩んでいた。

 

公私ともに順調な日々を送っているはずのジュールズであったが、目の前に多くの困難が立ちはだかってしまう。

 

ベンは彼女にどんな助言をするのか・・・ 

そして、彼女はどんな決断をするのか・・・

 

さぁーここから、まるで親子のような2人の間に、温かな友情が芽生えていきます。

 

引用元:公式サイト / マイ・インターン

 

「マイ・インターン」の魅力を紹介

 

ベンとジュールズの関係の変化


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

本作でよく見られるベンとジュールズ、2人のシーン。

 

性別、親子ほどの年齢差、性格も全く違う2人の関係が時間の経過とともに変化していく様子を紹介します。

 

2人の最初の出会いでは、新しい環境、全てが新鮮なことで、積極的に取り組みたいベンに対して、想像とは違う人間が来て戸惑うジュールズ。 余り関係が良くない母親と同世代なので、気まずさが漂っています。 最初、2人の間には大きな隔たりがありました。

 

そんなベンですが、ジュールズの仕事や家庭に対する、ひたむきに接する姿勢を見て、上司としても人としても尊敬するようになります。 この人のために、ますます何かしたいとベンは積極的に接します。

 

ジュールズがベンの過去や人柄に、しだいに触れることで、ベンに対する隔たりがなくなっていきます。 遅くまで仕事をするジュールズとベンがピザを食べる頃には、2人の距離は縮まっていきます。

 

また、ジュールズがお酒を飲んで酔っ払い、ベンの胸に頭をあずける仕草は、2人の間に絆が生まれたからではないでしょうか。 その後、何かあったときはベンに相談するなど、ベンを完全に頼りにしているのが分かります。

 

最後は、ジュールズの離婚の危機、プライベートのこともベンに相談します。

ベンは、仕事以外の私的なことにも真摯にアドバイスするなど、絆がさらに深くなっていきます。

 

最終的に2人の関係は、仕事上でのパートナーであり、親しい友人であり、親子のような関係でもありました。

 

最新と古き良きもの

主役2人の設定は、日本風でいえば平成生まれの若い女性社長と昭和ど真ん中を生き抜いてきた再雇用のおじいさん社員でしょうか。

 

物語の中で、斬新・自由な社風と古き良きやり方の対比が描かれているところは面白かったですね。

 

お祝いのベル

例えば「フォロワーが〇〇〇人なった」「ベンが掃除をしてくれた」などうれしいことがあると、社内のベルをならして、社員みんなで拍手をしてお祝いする斬新な習慣が、このオフィスにはありました。

 

カジュアルな服装

出勤する際の服装が、男女ともに過ごしやすいラフな服装で出社しています。

過激なデザインや色などでも良いみたいです。 

こういうことが、新しいアイデアを生んでいるのでしょうか。

 

壁のないオフィス

ジュールズの会社は、オープンスペースなオフィスです。

社員が談笑するソファーは、オフィスのど真ん中だし、デスクとデスクの間や会議室は、ガラスの仕切りのみの開放的な空間です。 社員全員で情報を共有し、皆平等というイメージなのでしょうか。

 

自転車

極めつけが、自転車でオフィス内を移動しているジュールズ。

多忙な彼女ならではの時短の方法なのでしょうか。

新しい時代の会社を印象づけていますね、斬新です。

 

もう一つの服装

一方のベンは、クラシックバッグをたずさえてのスーツ姿です。 だから、ジュールズの会社では逆に目立ちます。

彼は、何十年と毎日スーツ姿で出社していたことが良くわかります。

 

またベンの家では、シャツやネクタイが綺麗に整理整頓されています。

彼の几帳面さと、日々を堅実に生きてきたことを想像させます。

 

持ち物

ベンのデスクには、ペン、手帳、メモ紙、携帯電話、置き時計、電卓や手帳など、今の若い人はあまり使わないものばかりです。 一方横のデスクではスマホやヘッドホンを身に着けて仕事をしている姿が、新旧の対比として描かれています。

 

物語の後半では、ベンのスタイルに影響を受けた社員が、クラシックバッグを持ったり、シャツをズボンの中に入れたりする変化が描かれているところは面白い描写です。

 


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ベンの笑顔


引用元:マイ・インターン
/ © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

物語の中で見せる、ベンの笑顔は大変素敵です。

 

ベンの笑顔からは、優しさが伝わってきます。 ベンの笑顔から、彼の穏やかな人柄が伝わってきます。

 

この笑顔からは、大半の人生を過ごし色々な経験を積んだ大人の余裕とか、力とは違う男の強さが伝わってくる感じがします。

 

こんな笑顔ができる大人になりたいものです。

 

ファッション通販サイトの女社長

ジュールズは、スタイル抜群で美人の容姿端麗、そしてニューヨークで会社を運営する社長さんです。 おまけに鼻につかない知的なイメージのアウディで送迎され、服のセンスも抜群。 さらに、素敵なだんな様とかわいい子供がいるなんて、完璧すぎます。

 

女性であれば、みんなあこがれてしまうでしょう。 いや男性でもあこがれてしまいますね。

 

ただ、ベンに泣きつくシーンを観ると、「世の中には完璧な人間なんていないんだな」と教えてもらい、個人的には少し、いや大分安心しました。

 

人との接し方

長年生きてきたベンは経験が豊富です。 だから人を掌握することに長けています。

彼は新しい職場で、社員一人一人との人間関係を大事にします。

 

仕事でなかなか認めてもらえず悩むベッキーを励まし、ジュールズに口添えしてあげます。 浮気がばれて反省するジェイソンには、彼の恋愛が成就するためのアドバイスをします。

 

ゴミ置き場と化したデスクをベンは、誰よりも早く出社し、ひとりで片づけます。

しかもベンは、その行いを自慢したり鼻にかけたりしません。

 

それと、ベンは相手の話をよく聞く、聞き上手です。

そこから、相手の気持ちをよく理解したうえで、悩みや問題点を簡単に引き出し、解決してしまいます。

 

このようにして、ベンは社員みんなから認められる存在になりました。

 

ベンの長年の経験値や知識は、若い社員たちにとって色々と考えさせられ、よい勉強となったのでしょう。

 

人との接し方について、私も大いに参考になりました。 ベン先輩、ありがとう。

 

「サヨナラ」の意味は

本作では、ジュールズとベンが別れるときに「サヨナラ」とあいさつするシーンが2回出てきます。

 

日本人の自分には、「さよなら」という言葉が出てきて驚きます。

そういえば「スシ」という言葉も出てきますね。

 

ナンシー・マイヤーズ監督は、日本好きなのでしょうか?

 

ナンシー・マイヤーズ監督いわく「普段、親友との食事のあとなどに日常的に交わす挨拶で、温かいイメージだったので、そこからヒントを得て使ったのよ」、と。

 

日常の挨拶として使っていたなんて驚きでした。

例えば、友人と別れるときに「バーイ」と言うのと同じ感覚でしょうかね。

 

なんにしても、「サヨナラ」を使っていただけるなんて、日本人としてはうれしい限りです。

 

賛否両論です

私のように、この映画を絶賛する方がいる一方で、「つまらない」という意見もあるようです。 その理由に「ストーリーに抑揚感がない」「ご都合主義」「悪役がいない」などがあげられます。

 

この映画には、裏切りがあって会社が乗っ取られるような、緊迫した設定がなく比較的淡々と話しが進んでいきます。

 

多少ピンチっぽいところはありますが、これも比較的あっさりと解決してしまいます。 マットの浮気も、結局ジュールズは許してしまいますしね。

 

いい話過ぎて、なんかご都合主義だと感じて、しらけてしまう方もいらっしゃるんだと思います。

 

人それぞれ色々な意見があっても良いと思います。

 

感  想

 

引用元:公式サイト / マイ・インターン

 

ロバート・デニーロとアン・ハサウェイの実力俳優の組み合わせが意外で斬新でした。

 

まず、ベンのキャラクターが印象的です。

 

ガツガツしたところがない紳士で、余裕の雰囲気を自然とまとっている感じが、オシャレで素敵、さらに可愛さ感も出ていましたしね。 

それに、自分の孫ぐらいの若者とも簡単に打ち解けてしまう器用さもありました。

 

彼は、私もこういう歳のとり方をしたいなー、の見本のようでした。

 

しかしロバート・デニーロは、マフィア役を演じていたことが信じられないくらい、役の振れ幅が凄い役者さんです。

 

一方、ジュールズのキャラクターは、非の打ちどころのない人物です。

「マイ・インターン」は「プラダを着た悪魔」の続編ではありませんが、「プラダを着た悪魔」の後のストーリー設定だとすると、彼女も頑張って成功したのだなと、親心のようにうれしく思いました。

 

また、どんな人にもそれぞれ「人生は山あり谷あり」なんだなと、改めて確認させられました。

 

しかし、アン・ハサウェイはなんて綺麗なのでしょう! 同じ人間として、思わず嫉妬してしまいます!

 

それはそうと本作は簡単に言うと、ヒロインの危機をナイトが現れ救ってくれる物語です。

 

世間の荒波にもまれた冷めた大人には、現実的にはありえないだろうと思うほどの理想的な展開に、物足りなさを感じるかもしれません。 浮気はありますが、悪役や闇堕ち、裏切りなどダークな雰囲気もありません。

 

本作は、これらを極力排除した世界観で、観る方の心を休め勇気を与える、まるで心にビタミン剤を届けるような映画なのだと思います。

 

個人的に印象的だったのは、古き良きものを知るところでした。

 

ジュールズの会社は、約1年半で200人を超える会社に急成しますが、実際にもあり得る話でしょう。 スピードの早さも印象的ですが、それに加え新しい物や考え方と古く変わらないものとの対比が上手く表現されており、それをベンの押しつけがましくない描写の仕方にセンスの良さを感じました。

 

若い社員がベンに影響を受けるところは、「先人から知恵を学ぶ」的な感じでしょうか。

 

ベンのような年上の先輩が世の中に大勢いれば、きっと「年上を敬(うやま)う」という言葉も生きてきますね。 

そして重要なのは、ベンは年下を敬っていました。

 

人生の先輩から、何が大切かを気づかされた気がします。

 

この映画は、ベンとジュールズの友情物語です。

 

ただ、違う角度から観ると、違う物語が見えてきます。

最初、ベンのナレーションで、彼の人生の生い立ちを話しはじめ、そのあとジュールズの会社に就職して第二の人生物語が始まります。 

 

そう、この映画はベンの人生物語でもあるんです。

 

角度を変えると、色んな観方ができますね。

 

心が、ホッコリ温かくなりました。

素晴らしい映画をありがとうございました。

 

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

 

以下はネタバレ記事です。 ネタバレが嫌いな方は観ないで下さい ネ。

あらすじ

 

ー起ー

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ベン・ウィテカーはニューヨーク州のブルックリンに住んでいる70歳の男性である。 彼には、ひとり息子と2人の孫がおり、サンディエゴに住んでいた。 

 

電話帳の印刷会社の仕事を40年間勤め、人生を共にした妻モリーを3年半前に亡くしたベンは、定年退職後にゴルフ、ヨガ、料理教室、太極拳など色々と挑戦するが、どれも満たされずにいた。 

 

そして貯まったマイレージで海外旅行を楽しむが、家に帰ってくると空しい気分が残ってしまう。 また彼の年齢になると、友人の葬儀に呼ばれることが想像以上に多くなってくる。

 

ベンはもう一度、外の世界とつながりを持ちたいと思っていたとき、ネット通販会社「About The Fit」の65歳以上のインターン(見習い)募集のチラシを見つけ応募することを考える。

 

一方では、日ごろからご近所の未亡人パティの露骨なアタックを受けるベンだが、彼にはその気がまったくなかった。

 

インターン募集の会社「About The Fit」は、インターネット上で洋服を売る会社。

そして、応募するには「PR動画をYou Tubeにアップロードする」ということが条件にあった。

 

ベンは、アップロードの方法を人から教わり、スーツにネクタイを締めホームビデオで撮影をする。 彼は動画の最後に「音楽家の引退は、自分の中の音楽が消えた時です」「私の中には、まだ音楽があります」と付け加え、募集に応募する。

 

ファッション通販サイト会社「About The Fit」は、1年半前に若手の女性ジュールズ・オースティンが立ち上げ、創業時は25人だった従業員を216名もの大きな企業にまで急成長してきた会社。

 

審査を無事に通り、面接におもむいたベンは、ジュールズが時間節約とエクササイズをかねて、会社内を自転車で移動するのを見かけて驚いてしまう。

また、このオフィスは全て仕切りのない開放的な空間であった。

 

面接は全部で5人の社員と行われ、みんなベンよりはるかに若い社員だったがベンは無事に、この会社に採用されることができた。

 

ジュールズの腹心で会社のナンバー2であるキャメロンから、ベンを彼女直属の部下にするとの報告を受け、驚くジュールズ。 

 

多忙なジュールズは、社会福祉の一環として高齢のインターンを採用したことをすっかり忘れ、シニアインターンを「大学4年生(シニア)」と勘違いするありさまであった。 しかも彼女は母親とうまくいってないことから、高齢者を苦手としていた。

 

スーツ、ネクタイ、靴、そしてクラッシクバッグを手にベンは初出勤をする。

ベンと同時期に採用されたのは4人で、1人は若者デイビスで、ベンとは隣のデスクだった。

 

デイビスが早速私物をデスクに並べている横で、ベンも自分の私物を並べるが、そこには時代を感じさせるアナログな物ばかりであった。

 

この会社は、仕事の内容や連絡などは全てパソコンのメールでやり取りする、いまどきの会社。

 

ベンの最初の仕事は、午後3時55分にジュールズとの顔合わせであったが、今は午前10時。 それまでベンには、何もすることがない。

 

そこでベンは、ジュールズの秘書ベッキーから彼女の情報を得ようと話しをする。

するとベッキーから「まばたきをしない人は不気味だって(言っていた)」だから「まばたきをするように」と助言をもらう。

 

いよいよベンは、ジュールズに挨拶しに行くが「今はあなたに頼める仕事がないの、頼むことがあればメールをする」と言われ自分のデスクで待機をすることに。

 

ジュールズからの仕事のメールを待っているベンであったが、何日たってもメールは来なかった。

 

ベンは定時で帰るデイビスを見送るが、社長のジュールズが帰るまで自分は社内で待機をしていた。

 

冒頭、ベンのしゃべりで、彼の今までの人生を語ります。

そこから彼の誠実な人柄や真面目に仕事をしてきたことがうかがえます。

ベンは幸せで充実した人生を送ってきたんだなーと想像し、自分も幸せで充実した人生を送りたいものだなと思いました。

 

ー承ー

引用元:公式サイト / マイ・インターン

 

今日も自分のデスクでジュールズからのメールを待っているベンであったが、自分で仕事を見つけようと前向きに考えはじめた。 

 

そこで、各部署へ荷物やメール便を届ける女性を助けたり、デイビスに助言をしたりした。 急成長した会社なので、細かいところでのフォローが不足していた。

 

またある時は、秘書のベッキーと社内恋愛しているジェイソンが、彼女と喧嘩して困っていると、ベンが「メールじゃなく、ちゃんと顔を見て謝るように」と助言するなど公私にわたり助言をしていった。

 

こうして徐々に、年の離れた社員たちと打ち解けることができ、社内の人気者になっていくベン。

 

入社して初めて、自分のパソコンにメールがきた。

内容はベッキーからのメールで、ジュールズが醤油をサン・ローランのジャケットにこぼしたので、そのシミを取ってほしいとの依頼であった。

 

その頃ジュールズは、キャメロンから会社が急成長しすぎて君の負担が大きいから、経験のあるCEOを迎え入れて企画に専念した方が良いと、投資家たちから提案をされていると言われ、おもわず涙を流すジュールズ。

 

その会話を聞いてしまったベンは、シミの付いたジャケットを受け取り急いで会議室を出ていく。 

 

自分が一から作り上げた会社を他人に渡すようで、ジュールズにとっては不満だった。 しかし、キャメロンの言うことも一理あるのは事実であった。

 

翌朝出社したジュールズは、片づけられているデスクを見て感激する。

そこは誰も片づけない物置状態のデスクで、ジュールズは見るたびにイライラしていたのだが、ベンが朝の7時に出社して片づけたのだ。

 

ベンはある時、社内でマッサージ師フィオナと出会う。 年の近い2人は、お互いを次第に意識するようになっていく。

 

その日、ベンはオフィスの窓からジュールズの専属運転手が待機中に飲酒をしているのを目撃し注意をする。 すると運転手は帰ってしまい、ジュールズのクルマを代わりにベンが運転することになる。

 

後部座席で電話を受けていたジュールズに、キャメロンから電話が入る。 話の内容から、これからジュールズがCEO候補の1人と会いに行くのだとベンは知る。 

 

緊張気味に相手のいるビルの中に入っていったジュールズは、少しして出てくる。

ベンは彼女を待っている間に、空腹の彼女にチキンスープを買っておいた。

 

ジュールズはそれを飲みながら、キャメロンと電話で「嫌な相手だったし、まばたきもしなかった」と報告していた。

 

その夜、ベンはフィオナに電話をし、デートの約束を取り交わした。

 

翌日の早朝、ベッキーから専属運転手が行方不明と言われ、ベンが代わりに運転手としてジュールズを迎えに行くことになった。

 

ジュールズの家に行くと、彼女の夫マットが出迎え、外で待つと言うベンをマットは家に招き入れる。

 

マットとジュールズの間には、幼い一人娘ペイジがおり、マットは専業主夫として仕事を辞めペイジの育児をしていた。

 

ジュールズは家の中でも、電話ばかりしていた。 彼女はベンが家に入り込んでいることに嫌悪感を覚えてしまう。 

 

クルマの中でジュールズは、キャメロンに「ベンはあざとすぎるから他の部署に移動させて」とメールで指示を出す。 彼女は、プライベートには干渉してほしくなかったのだ。

 

クルマは会社の倉庫に向かい、ジュールズは従業員に梱包の仕方を丁寧に教えている。

それをベンは、優しく遠くから見ていた。

 

会社に戻ったベンは、マッサージ室でフィオナと会い約束したディナーを土曜日の昼に変更してもらう。

 

その日の夜、1人残業をしていたジュールズは、ベンがまだ会社に残っているのを見て、ピザと飲み物を勧め一緒に食べて会話をはじめる。

 

そのときベンがデックス社に勤めていたことをジュールズは知った。

 

この今のジュールズのオフィスは、電話帳を作るデックス社が廃業した後に入ったのだった。 40年間デックス社に勤務していたベンが、このビルの隅々まで知っていることにジュールズは驚く。

 

ベンはフェイスブックの登録まっただ中で、ジュールズに登録手続きを手伝ってもらう。 登録途中で「尊敬する人物は」の問いにベンは、「ジュールズさん」と答える。

 

お世辞だと思っているジュールズだが、ベンは本心だった。

倉庫で従業員に社長自ら梱包の仕方を教えている姿こそが、この会社が発展したのだと真剣に答える。 そしてジュールズはベンが本気で言ってくれていると分かった。

 

そしてジュールズは、ベンのことを誤解していたことに気づく。 ベンはあざとい人間ではなく、いい人間だったことに。

 

ようやく、ベンがいい人間だってことが分かって、安心しました。

ベンの誠実で優しい人柄が良く伝わってきます。

1人で悩みを抱えるジュールズにとっては心強い援軍となるでしょうね。

しかし、ジュールズは成功者だけど、緊張の糸が張り詰め過ぎてないかが心配です。

 

ー転ー

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ジュールズを家に送っていくと、彼女は自分の家を見上げて「この家が大好き。 見ていると幸せになる」と言った。

 

ベンと別れ際、ジュールズは「サヨナラ(日本語で)」と言い、ベンも「サヨナラ」と返した。

 

翌朝、てっきりベンが迎えにくるものと思っていたジュールズは、ベンと同期で入社した72歳の女性ドリスが迎えにきてことに、驚き落胆する。

 

ドリスの運転は気性が荒くなり、非常に危なっかしく、道もよく知らずに運転するしまつ。 たまらずジュールズ自らが運転し出社する事態になってしまった。

 

前日、キャメロンにベンを他の部署に移動するよう伝えていたことを思い出した。

ジュールズは、ベンに謝罪をして移動を撤回し、今度はベッキーの助手となった。そして、デスクもベッキーの隣に移動をする。

 

しかし、ベッキーはこのことをよくは思わなかった。

必死で今までやってきて、褒められることもなく9か月間秘書の仕事を続けてきたのに、助手をつけられるのは自分が無能だと思われているからだと、泣き出してしまう。

 

そこでベンは「君が多忙だから補佐をつけたんだ、仕事が減ればストレスも減る」「睡眠時間が6時間を下回ると太りやすい」とベッキーをなぐさめる。

 

そしてベンは、ジェイソンに手招きして「今が仲直りのチャンスだ」と伝え、自分のハンカチをジェイソンに渡す。 彼はそのハンカチで、ベッキーの涙をそっとぬぐってあげた。 そして、ジェイソンとベッキーは仲直りをする。

 

ベンがベッキーを手伝うことで、彼女の仕事も効率よく進むようになっていく。

ベンは、購買パターンの分析表をジュールズに持っていき、ベッキーを持ち上げる。 そしてベンは「後でベッキーを褒めてあげて」と伝える。

 

同期のデイビスは自分の住む家が見つからず、仕方なくフィラデルフィアの従兄弟の家から通うことになると聞かされたベンは「家が見つかるまで、うちに来なさい」と言い、デイビスは大喜びする。

 

ベンがジュールズの家族にすっかり溶け込んだあるとき、ジュールズは勝手なことをわめき散らす母親の電話にウンザリしていた。 

そんなおり、洋服にシラミが出る衛生上のトラブルが会社で発生してしまう。

 

イライラしていたジュールズは、母親の悪口を書いたメールを夫のマットに送るつもりが、誤って母親に送ってしまう。

 

困ったジュールズは、ベンに相談をする。 ベンは「母親が見る前に母親のパソコンから削除すればいい」と言う。 ジュールズは、ジェイソン、デイビス、ルイス、そしてベンら4人にメール削除の依頼を頼み込む。

 

セキュリティの警報が鳴る中、なんとかジュールズの母親宅に潜入し、パソコンからメールの削除に成功。

その夜ジュールズは、4人とバーで作戦成功の打ち上げをし、大いに盛り上がった。

 

土曜日の昼、ベンはフィオナをお葬式に誘う。 お葬式デートに、フィオナは嫌な顔ひとつ見せず付き合ってくれた。 お葬式には、以前からベンにアタックしていたご近所のパティも同席していて、ベンとフィオナの関係にショックを受けていた。

 

ベンとフィオナの距離は急速に縮まっていく。

 

ペイジの友達マリーの誕生日会の日、マットが風邪気味だったのでベンが代わりに連れて行く。 しかしペイジの具合が悪くなり、早めに帰宅することに。 そのときベンは、クルマの中でマットが知らない女性とキスをしている現場を目撃してしまう。

 

ジュールズにこの事を言えないベンは、モヤモヤしてしまう。

 

ベンとジュールズは、歳の違いはあれどお互いを尊敬しあう素晴らしい関係になりました。

ベンの会社での数々の紳士的で粋なはからい方は、勉強になるし尊敬に値します。

ベンの「ハンカチは人に貸すためのもの」のセリフ、渋い・カッコイイ。

自分もいつか、誰かにこのセリフを使いたい!

浮気発覚!どうなる?

 

ー結ー

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ペイジが寝てしまったので、マットが帰宅するまでクルマの中で待っていた。

 

帰宅したマットは「CEOを雇えば家族の時間が増える」とベンに話すが、ベンは「それで本当に解決するのかい?」「ジュールズには幸せになって欲しい」と彼に問いかける。

 

隠し事が苦手なベン。 ジュールズは自分に対するベンの態度がおかしいことを察知してしまう。

 

ジュールズの会社に興味を持ってくれているCEO候補のタウンゼント氏に会いに、サンフランシスコまでジュールズそしてベンを同行者として行くことになる。

 

宿泊先のホテルで、火災警報器が誤作動して外に退避させられた帰り、明日の緊張をほぐすために部屋で一緒に飲みましょうとジュールズがベンを誘う。

 

2人はベッドの上でお酒を飲みながら、ベンは自分と亡くなった妻モリーとのなれそめを話す。

 

そのあとジュールズは「マットが浮気をしている」と話す。 

2週間以上前からジュールズは、マットの浮気のことを知っていたのだ。

そしてベンもマットの浮気のことを知っていたことに、ジュールズは驚く。

 

ジュールズはマットを愛しており、できれば別れたくはなかった。

ペイジの育児のために自分の仕事を犠牲にして、家に入ってくれたマットには大変感謝をしているし、ずっと一緒に暮らしたいと思っていた。 でも浮気は許せなかった。

 

そして、離婚したらマットは再婚できるだろうけど、自分はきっと再婚できず孤独で死んでしまうことが不安になる。

 

するとベンが「ぼくとモリーの墓に入ればいい」となぐさめる。

 

翌日、CEO候補のタウンゼント氏に会ったジュールズは、彼を「礼儀正しくすごく頭のいい人」と話し、タウンゼント氏はジュールズのことを「あなたは会社の魂のようだ」と言ってくれて、彼女はその場でCEOへの依頼をした。

 

自宅に戻ったジュールズは、マットにCEOを雇ったと告げ「私たちのためにも良い」と話すと、マットはジュールズが浮気を知っていることを察する。

 

深夜ジュールズは、バスタブに浸かりながら、マットとの今後のこと、本当にCEOを雇うかのこと、を悩んでいた。 

明日、ジュールズはベンに、このことを相談することにした。

 

翌朝早く、タクシーでベンの家を訪れたジュールズは、家からフィオナが出てきて驚いてしまう。 ベンとフィオナはそういう関係になっていたのだ。

さらに、デイビスが住み込んでいることにも、ジュールズはさらに驚いてしまう。

 

ベンは

「浮気を止めさせるために、夢を捨てるのはもったいない」

「自信を持って」

「他人にゆだねるのは反対だよ」

「そう言ってもらいたくて、来たんでしょ」

 

ジュールズは

「あなたは、インターンであると同時に最高の友よ」

「信頼できる誰かの意見を聞きたかったの」

 

マットはジュールズに会うため、会社へやってくる。

「浮気相手とは別れた」

「慣れない環境で自分を見失っていた」

「こんな自分のために、他のCEOに会社を渡してほしくない」

「許してくれるなら、もっと努力するよ」

「やり直すチャンスをくれないか」

 

そして2人は手を握りあう。

 

ジュールズは涙を流しながら

「これからはハンカチを忘れないでね」と言いながら、マットを抱きしめる。

 

その後ジュールズは、今まで通り会社を運営していく決意をかためた。

 

ジュールズが、CEOとマットの件を報告しようとベンのデスクに行くが、ベンは見当たらない。 ベンは休暇を取っており、フィオナにベンの行き先を聞き出す。

 

ベンは公園で太極拳をしている集団の中に居た。

ベンは、ジュールズに太極拳の動きを教えながら「終わったら話を聞こう」と話す。

 

いい天気の下で2人は、笑顔で太極拳をしている。

 

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

ベンとジュールズはお互いを尊敬する間柄から、お互いを必要とする関係に深化しましたね。

このような関係になれることって、夫婦の間なら分かりますが、普通は全く交わることのない2人がここまでになれるのは、奇跡で素晴らしいことです。

自分も、誰かとこんな関係になれたらな。

頑張ろう! 人生はこれからサ。

 

引用元:マイ・インターン / © 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

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