ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が
独断と偏見でオススメする今日の一本は、ユニバーサル・ピクチャーズがおくる、ミュージカルコメディ映画「ピッチ・パーフェクト」です。
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
作品紹介
映画「ピッチ・パーフェクト」は、2012年にアメリカで公開されたミュージカルコメディ映画です。 当初は、335の映画館で限定公開されましたが、若い世代の口コミであっという間に評判が広がり、即座に全米への拡大が決定した話題作。
日本での公開は3年後の2015年で、ようやく公開されると満席続出の大ヒットを記録し、日本の女性たちをも熱狂させました。
主人公が、大学に入学したことから、アカペラサークルが新たなチームとして結成されていく過程が描かれている作品。
伝統を重んじる既存のメンバーと新しさを取り入れることを提案する新メンバーとの、葛藤しながらも絆を強め成長していき、大学アカペラ界の頂点を目指す青春ミュージカルです。
本作では、たくさんの音楽シーンが描かれておりますが、扱う音楽がアカペラということで、普通のミュージカル映画とは一線を画すのが特徴です。
主役のベッカを演じたアナ・ケンドリックは、ブロードウェイで活躍したこともあり、映画「マイレージ・マイライフ」ではアカデミー助演女優賞やゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされた実力者。
出演者たちは、クオリティの高いパフォーマンスのため、撮影前に行なったアカペラ・ブートキャンプで、1日10時間、4週間にも及ぶトレーニングを積んで本番に臨んだだけのことはあり、完璧な仕上がりは注目です。
また、続編にあたる「ピッチ・パーフェクト2」が2015年に全米で公開されるや、あの「マッドマックス 怒りのデスロード」に圧倒的大差をつけて、初登場1位を記録しました。 さらにその続編「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」も、2017年に公開を果たします。
全シリーズの興行収入は、なんと5億ドルを突破!
そしてサウンドトラックCDも発売され、2014年「アナと雪の女王」のサウンドトラックに抜かれるまで、2013年最も売れたサウンドトラックとして不動の1位でした。
引用元:YouTube公式より / ピッチ・パーフェクト
見どころ&おすすめ
全米で大旋風を巻き起こした、青春ミュージカルコメディ作品。
個性派ぞろいの出演者たちが繰り広げる、ユーモアたっぷりな演技、分かりやすい王道のサクセスストーリー、そしてクオリティの高いアカペラパフォーマンスは必見です。
一番の見どころは、出演者たちの歌声がはじまると、いっきに引き込まれ聞き入ってしまうところです。 それは、息をするのを忘れるほどの圧倒的クオリティの歌声で、鳥肌もの!
まさに映画のタイトル通り、一分の隙もない完璧なハーモニーは、圧巻の一言しかありません。 これだけでも観る価値、いや聴く価値が十二分にある作品です。
そして、歌う選曲も大変素晴らしく、聴きごたえのあるアカペラサウンドが多く出てくるのも見どころ(聴きどころ)のひとつ。
聞き覚えのある軽快なテンポの「Mickey」、あのマイケル・ジャクソンの「Blame It On The Boogie」やブルーノ・マーズの心地良い「Just The Way You Are」など、曲のアレンジのセンスが良いのも注目で、サウンドトラックが1位だったのも納得。
また、歌やダンス、考え方も、それぞれバラバラなアカペラメンバーたち、パーフェクトのパの字もない状態からのサクセスストーリーは、テンポ良く進む王道のストーリーで、安心して観ていられる内容もポイント。
そこへ個性豊かな、いや強烈でぶっ飛んだキャラクターたちの、殴り合うような演技が加わることで、この映画をより一層印象に残る作品へと昇華させております。
先ず、この映画を観たことがない方には、ぜひ観ていただきたい、おすすめです。
そして、ミュージカル映画が好きな方、歌うことが好きな方、音楽に興味がある方には、観てほしい作品です。 もちろん、アカペラ好きな方は観るべきですね。
ただし、下ネタを含むアメリカンジョークが結構さく裂しますので、苦手な方や小さなお子様のご視聴には、ご注意ください。
おすすめ度
★★★☆☆ 3点
主要キャスト・スタッフ
ベッカ (アナ・ケンドリック) |
オーブリー (アンナ・キャンプ) |
クロエ (ブリタニー・スノウ) |
ファット・エイミー (レベル・ウィルソン) |
ステイシー (アレクシス・ナップ) |
シンシア (エスター・ディーン) |
リリー (ハナ・メイ・リー) |
ジェシー (スカイラー・アスティン) |
ベンジー (ベン・プラット) |
バンパー (アダム・ディヴァイン) |
ジョン (ジョン・マイケル・ヒギンズ) |
ゲイル (エリザベス・バンクス) |
ミッチェル博士 (ジョン・ベンジャミン・ヒッキー) |
他 |
監 督 | ジェイソン・ムーア |
脚 本 | ケイ・キャノン |
製 作 | ポール・ブルックス |
マックス・ハンデルマン | |
エリザベス・バンクス | |
製作総指揮 | スコット・ニーマイヤー |
他 |
2012年 公開 112分 アメリカ
2015年 公開 112分 日 本
「バーデン・ベラーズ」の主要メンバーを紹介
ここでは、バーデン大学の女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」の主要メンバーを紹介します。
ベッカ
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
音楽プロデューサーを目指す彼女は、両親の離婚から心を閉ざし、孤独に生きている。 ベラーズに入部してからは、己の殻を破り成長していく。
複数の曲を重ねてひとつの楽曲を作る得意のマッシュアップを活かして、ベラーズのアカペラナンバーを作り出す。
オーブリー
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
「バーデン・ベラーズ」のリーダーで、メインボーカル。 ベラーズの伝統をかたくなに守ろうとする、厳格な家庭に育った完璧主義者。
前回の全米アカペラ選手権で女性グループとしては、はじめて決勝に進むも自らの失態で、チームの名誉に傷をつけてしまう。
クロエ
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
「バーデン・ベラーズ」のサブリーダーで、オーブリーの親友。 小結節により、声帯を壊し高音を出せなくなるが、手術をして迫力の低音が出せるようになる。
ベッカにアカペラの才能を見出し、スカウトしたのは彼女。 また、対立するベッカとオーブリーを心配し、いつも仲裁に入る。
エイミー
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
自らを、ファット・エイミー(太っちょエイミー)と名乗り、ベラーズに入部して迫力の歌声とダンスを披露する。 本名は、パトリシア。
ライバルチームで「トレブル・メーカーズ」のリーダーであるバンパーに、好意をよせる。 性格の明るい見た目とは裏腹に、繊細な面を持ち合わせている。
ステイシー
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
スタイル抜群で、大きな胸をさり気なく強調し、色気のある歌声を披露する。
セックスが好きで、ネイルとインターネットが趣味。
シンシア
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
ラップを得意とし、ベラーズでは力強い歌声を披露する。
レズビアンで、2か月前にガールフレンドに捨てられて以来、ギャンブル依存症になってしまった。
リリー
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
常に小声の東洋人で、ベラーズではドラム音を担当。
「双子の妹を食べた」「本物の死体を見たい?」など不気味なサイコ的発言で、メンバーに衝撃を与える少々変わった不思議ちゃん。
物語で流れる挿入歌を紹介
ここでは、「ピッチ・パーフェクト」で流れる挿入歌を一部紹介します。
「Titanium」 デヴィッド・ゲッタ
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
シャワールームで歌うベッカにクロエが話しかけ、2人でハモるシーンです。
2人の美しいハーモニーに、思わずうっとりしてしまい、もう少し長く聴きたいところです。
個人的に、この原曲が大好きで、2011年にリリースしたアルバムの1曲。
強いビートとシンセを多用した壮大なスケール感が魅力だと思います。
「Cups」 アナ・ケンドリックス
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
ベラーズのオーディションで、ベッカがコップを使ってパーカッションのリズムをとりながら歌うシーンです。
この原曲「You’re Gonna Miss Me When I’m Gone」は、カーター・ファミリーの創設メンバーであるAPカーターによって書かれ、1931年にカーター・ファミリーにより録音されたカントリーミュージックです。
このCups(カップス)のバージョンは、全米シングルチャートで6位、450万ダウンロードを記録する大ヒットとなりました。
「NO Diggity」 ブラックストリート
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
アカペラのバトル「リフ・オフ」の2つ目の課題の最後で、ベラーズのみんなが気持ちを一つにして歌い上げるシーンで、聴き入ってしまいます。
原曲は、R&Bグループのブラックストリートが1996年にリリースし、4週連続全米1位を記録したナンバー。 R&Bが持つ哀愁ただよう曲調だと思います。
そして、カバーバージョンが多いのも特徴でしょうか。
個人的には、この曲の前にベラーズのステイシーがセクシーに歌う、メロウな「I’ll Make Love To You」のナンバーに惹かれました。
「Just The Way You Are」 「Just A Dream」
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
ベッカが、ベラーズのメンバーと試してみたいと温めていたナンバーを歌い、メンバー全員がリミックスの素晴らしさと可能性に目覚めるところ。
このメンバーとなら出来る!と確信し、新生ベラーズが誕生します。
このシーンを観て、アカペラって素晴らしいなと実感し感動しました。
メインは、ブルーノ・マーズのシングル曲「Just The Way You Are」です。
この曲は「自分の夢の中にいる美しい女性への愛」をテーマにしているそうで、なんともロマンティックです。 ブルーノ・マーズは、個人的に好きなR&Bグループなんです。
メインの曲に被せてくるのが、ラッパーのネリーが歌う「Just A Dream」で、彼はいい声をしています。
こちらは、フラれる男の話なんですが、この2曲は歌詞的には何とも対照的ですね。
「Bright Lights Bigger City」 「Magic」
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
ベラーズとの全米アカペラ選手権の決勝戦で、ライバルであるトレブルメーカーズが披露した2曲です。 どちらの曲もダンスとリズムがアップテンポな曲調で、メンバーの息の合ったダンスやハモりは、見ごたえがあります。
ソウルシンガーであるシーロー・グリーンの3枚目のアルバムの4枚目のシングル曲「Bright Lights Bigger City」で、2011年にリリースされました。
そして、ヒップホップの「Magic」はB.o.Bの楽曲で、2010年に5枚目のシングルとしてリリースされました。
「Price Tag」 「Give Me Everything」
引用元:YouTube公式 / ピッチ・パーフェクト
全米アカペラ選手権決勝でベラーズが披露したナンバー。 ベッカが得意なマッシュアップを挟みながらの2曲で、ダンスを含めスローテンポからノリノリなテンポへとリズムが変わっていく構成は、見ごたえ十分です。
原曲の「Price Tag」は、ジェシー・J が2011年にリリースしたシングル。
なかでも、ラッパーB.o.Bとのコラボは、まさに化学反応を起こしたように5億6千万回の再生回数を記録しました。
一方の「Give Me Everything」はラッパーのピット・ブルの曲で、Ne-yo、NayerそしてDJ Afrojackらとコラボしたクラブポップです。
簡単な、あらすじ
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
大学アカペラ選手権の決勝で「トレブル・メーカーズ」の圧倒的なパフォーマンスのあと「バーデン・ベラーズ」が登場する。 メンバーたちが歌い始めると、ボーカルのオーブリーがステージ上で吐いてしまう失態を起こし、最悪の事態となってしまった。
あれから4か月後。
音楽プロデューサーを夢見るベッカは、自分の意思に反して父親が教授を務めるバーデン大学への入学をしぶしぶ決意する。
キャンパス内での活動にはまったく興味がなかったが彼女が、唯一楽しみだったのが、校内のラジオ局での見習いのアルバイトだった。 そこでジェシーという青年と知り合い、お互いを意識しあっていることを感じ始める。
そんなある日、ベッカがシャワーを浴びながら鼻歌を歌っていると、それをたまたま聞いていたクロエから大学の女性アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」への参加を勧められる。
誘われるがままベラーズに加入したベッカ。 そこには、自らをファット・エイミー(太っちょエイミー)と名乗る女性やレズビアンのシンシア、自由奔放でやたら自分の胸を強調するステイシーなど、個性豊かな新入部員たちが入会していた。
そんな個性的な彼女たちと知り合い、ともにリーダーであるオーブリーの指導を受けることになる。 そんなオーブリーは、グループの伝統を重んじるがため、時代遅れの古い曲にこだわり、独自のダンスも禁止している。
ベラーズは、かなり保守的で少々時代遅れのスタイルに固執したグループであった。
一方のジェシーは「トレブル・メーカーズ」に入部する。
トレブルメーカーズは、ベラーズと同じバーデン大学の男性アカペラグループで、ベラーズのライバルだった。
今のベラーズではトレブルメーカーズにはとても勝てず、地区予選で負けてしまう。 ベラーズはなんとかギリギリ2位通過だが、トレブルメーカーズはもちろん地区優勝だった。
さらに、アカペラグループのバトル「リグ・オフ」でも、ベラーズは負けてしまった。
保守的なオーブリーと新しい考えを提案するベッカとで対立がはじまり、ベラーズはバラバラになってしまう。
そんなおり、ベラーズに決勝大会出場の知らせが届く。
やがて、ベッカとオーブリーはお互いを認め合い、オーブリーはリーダーの座をベッカに渡し、ベラーズは少しずつ団結していく。
そして、本気でアカペラの全米選手権優勝を目指すベラーズ。
当然、そんな彼女たちの前には、ライバルのトレブルメーカーズや他のグループが立ちはだかる。
はたして、ベラーズはひとつになれるのか。
そして、決勝大会の行方は・・・?
「ピッチ・パーフェクト」の小ネタを紹介
「ピッチ・パーフェクト」の意味は?
訳すと「一分の隙もない」「完璧な」という意味だそうです。
「ピッチ」とは、一定の間隔で繰り返し行う、速度や回数を表します。
また、音の高さなどを表す際にも使われます。
そして「パーフェクト」は完璧を意味します。
つまり、アカペラグループにおいては、音、テンポなどを完璧なハーモニーで奏でることなのだと理解しました。
まさに、この映画で歌われている音楽は、ピッチパーフェクトでした。
恋多き現場だった?
オーブリー役のアンナ・キャンプは、この映画がきっかけで、共演した俳優のスカイラー・アスティンと2016年に結婚しました。 が、3年後には離婚してしまいます。
さらに、バンパー役のアダム・ディヴァインは、当時自身のガールフレンドでジェシカ役のケリー・ジャクルと、本作で共演しています。 ちなみに、そのケリーは、プロのシンガーだそうで、このジェシカ役が彼女の映画出演デビュー作となりました。
撮影現場は、ロマンスの香りがただよう雰囲気だったのではと想像してしまいますね。
「Cups」バージョン
「Cups」(原曲:You’re Gonna Miss Me When I’m GoneWhen I’m Gone)の曲は、もともと映画で使われる予定はなかったそうです。 タイトル、長っ。
きっかけは、アナ・ケンドリックが映画のオーディションを受けたときに、この歌を熱唱したことでした。
本当は、もう少しふざけた歌を披露しようと考えていたところ、インターネットサイトのレディットでこの歌を見つけ、オーディションで歌ったそうです。 しかも、彼女は数回テイクしても1回もミスをしなかったそうで、アナの凄さが表れております。
この「Cups」バージョンは、YouTubeで1億8000万回再生されたのも話題となりました。
引用元:YouTube公式 / Anna Kendrick – Cups(ピッチ・パーフェクト)
感 想
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
はじめて観たときは、嘔吐のシーンや下ネタ満載なので、題名の「ピッチ・・・」を「ビッチ・・・」と勘違いしてしまいました(笑)。
ちなみにビッチ(bitch)の意味は、女性をののしるときに使う俗的な表現です。
「メス犬」や「とんでもない尻軽女」という意味合いをこめて用いられる場合が多いそうです。
勘違いして、申し訳ございません。
さて、閑話休題。
本作では、ベラーズが伝統か革新かで葛藤する中、新生ベラーズとして生まれ変わる様子が描かれております。
ストーリーはベタな展開、良く言えば安心して観ていられる、テンポの良いコメディタッチの娯楽映画でした。
ただ気になるのは、この映画は汚い表現などがあり、賛否が分かれる作品だと思うところです。
日本では永遠に無理だけど、アメリカだからこそ製作できた作品ですね。
嫌いですか?個人的には、たまにはいいのではありませんか的で、この作品大好きです。
ただ思うのは、アメリカ人って、こんな幼稚なギャグが好みなんでしょうか。
下手をしたら、せっかく素晴らしいミュージカル映画を台無しにしてしまう危険があるのに、チャレンジャーですね。
しかし、それを差し引いても余りある魅力が、この映画にはありました。
バック演奏は一切なし。 ボイスパーカッションを駆使し全てを生身の声で表現するパフォーマンスは、素晴らしすぎます!これが本物のアカペラなのか!
低い音域から高音域までさまざまなパートに振り分けて奏でるハーモニーを聴いていると、本当に息するのを忘れるほどでした。
さらにダンスのパフォーマンスも加わり、時間が止まってしまったように見入って(聴き入って)しまう演出は圧巻の迫力で、鳥肌ものです。
物語の中で、即興でアカペラをつないでいくアカペラバトル「リグ・オフ」での質の高いバトルも見ものです。 実際に、そのような戦いがあるのだとしたら、いかに音楽を知っているかなど総合的な実力が必要なのでしょうね。
普段、アカペラを聞くことはあまりないのですが、人間の声ってこんなに凄いんだ!アカペラってこんなに素晴らしいんだ!と、ただただ驚きと感動を受けるばかりでした。
伝統を守ろうとするところから、バラバラの個性を活かす考えに変わり、ベラーズは生まれ変わりました。 容姿端麗な白人の女性ばかりの画一的グループから、さまざまな声質や音域を取り入れた多様性のグループに。
ファット・エイミーは力強く野太い声、黒人のシンシアは低音のラップなどそれぞれが主役となり、グループのパフォーマンスの幅が広がりました。
グループのメンバーたちは、黒人、アジア人、太っちょやレズビアンなど、多様性を肯定するところは、10年も前の映画なのに「ジェンダー平等を考えよう」や「平和と公正を全ての人に」を目標にする、SDGs(持続可能な開発目標)をちゃんと考えている作品なんだと思いました。
そうです、お下品ですが真面目に考えられた映画なんです。
王道のミュージカルではなく、少々邪道なピッチ・パーフェクトですが、3部作5億ドルは伊達ではありませんね。
エネルギッシュなこの映画を観て聴いて、元気をもらいました!
引用元:ピッチ・パーフェクト / © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.