映画「ジョン・ウィック」 魅力 俺の大切な犬を殺したヤツは、どこのどいつだ!

ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が

独断と偏見でオススメする今日の一本は、サミット・エンターテインメントがおくる、アクション映画「ジョン・ウィック」です。

 

引用元:ジョン・ウィック / © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 



 

作品紹介

 

「スピード」や「マトリックス」で一世を風靡したキアヌ・リーブスが解き放つ、引退した凄腕の殺し屋の復讐劇を描く、R15+指定の新次元ノンストップ・アクション大作で、2014年にアメリカで製作されました作品です。

 

本作は、キアヌ・リーブスの復活を印象づける新たなキャラクターを作り上げました。

 

5年前に引退した伝説の凄腕暗殺者は、亡き妻の形見であるビーグル犬で仔犬のデイジーと平穏な日々を送っていた。 

 

ある日、愛車を狙った若者の強盗に、不運にも目の前でデイジーが殺されてしまう。 ここから怒りに震え、心に封じ込めた殺し屋魂を解き放ち、見惚れる(みとれる)ほどの、復讐劇がはじまる。

 

この作品では、日本の武芸、殺陣(たて)、アニメや香港映画のカンフー、そしてマカロニ・ウエスタンなどから影響を受けたアクションとして、ガン(銃)とカンフーを組み合わせた「ガン・フー」なる新しい銃術を表現した、独特なアクション世界が展開されます。

 

監督には、本作で監督デビューを果たした、チャド・スタエルスキとデヴィッド・リーチの2人。 チャドは、キアヌ主演の「マトリックス」などでスタントやスタントコーディネーターを手掛け、キアヌとは18年位の付き合いの間柄。

 

総製作費2000万ドル(約20億円)で、世界興行収入は8800万ドルを超える大ヒットとなり、「ジョン・ウィック」はシリーズ化されます。 

2017年に続編「ジョン・ウィック:チャプター2」が公開され、第3作目の「ジョン・ウィック:パラベラム」が2019年に公開されました。 本作で復讐劇を果たした結果、裏社会を束ねる世界中の犯罪組織の連合体「主席連合」を敵に回すこととなり、以降のシリーズが展開されていく内容です。

 

引用元:YouTube公式より / ジョン・ウィック

 

見どころ&おすすめ

 

この作品の醍醐味は、主人公を演じるキアヌ・リーブスの「ガン・フー」を駆使して敵をバッタバッタと秒殺する、スピーディーさと爽快感にあふれるガンアクションのシーンが最大の見どころです。

 

監督のチャド・スタエルスキとデヴィッド・リーチは、千葉 真一、三船 敏郎、そして黒澤 明監督など日本の映画から大きな影響を受け、日本こそアクション映画の発祥地だと敬意と尊敬をかくしません。

 

また、キアヌも一番影響を受けた俳優がサニー千葉(千葉 真一)で、彼からアクションや芝居を学んだと話します。 このように、日本人からするとうれしい話も、この映画の表には出ない注目すべきポイントだと思います。

 

ストーリーは単純明快で頭を使わず、無心で楽しむことができる作品なのが魅力です。

 

トーンを抑えたクールな世界観とキアヌの魅力を華麗に、そしてスタイリッシュに表現している構図は、素直にカッコイイのひとこと。

 

キアヌ・リーブスのファンにとっては、彼が再びハリウッドスターへと舞い戻ってきた作品なので、ぜひチェックして欲しいおすすめ作品です。

 

そして、エンターテインメントとして十分満足できる仕上がりのアクション映画をお探しの方には、最適な作品だと思います。

 

さあ、皆さんも、ジョン・ウィックの世界を堪能してください。

 

おすすめ度

 

★★★☆☆             3点

 

主要キャスト・スタッフ

 

ジョン・ウィック (キアヌ・リーブス)
ヘレン・ウィック (ブリジット・モイナハン)
ヴィゴ・タラソフ (ミカエル・ニクヴィスト)
ヨセフ・タラソフ (アルフィー・アレン)
マーカス (ウィレム・デフォー)
ミズ・パーキンズ (エイドリアンヌ・パリッキ)
ウィンストン (イアン・マクシェーン)
シャロン (ランス・レディック)
オーレリオ (ジョン・レグイザモ)
チャーリー (デヴィッド・パトリック・ケリー)
 

 

監   督 チャド・スタエルスキ
  デヴィッド・リーチ
脚   本 デレク・コルスタット
製   作 ベイジル・イヴァニク
  デヴィッド・リーチ
  エヴァ・ロンゴリア
  マイケル・ウィザリル
製作総指揮 キアヌ・リーブス
 
 

 

2014年 公開   101分   アメリカ

 

2015年 公開   101分   日  本

 

登場人物の紹介

 

ジョン・ウィック


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

かつて「ブギーマン」などと恐れられた凄腕の殺し屋で、現役時代は不可能な暗殺も成し遂げ、「3人の男を鉛筆1本で殺した」など数々の伝説を残す。 

 

ヘレンという最愛の女性と出会い、5年前に裏社会から引退し、2人で平穏な日々を過ごしていた。

 

ヘレン・ウィック


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ジョンの亡くなった妻。

自分の死後、残された夫を心配し、夫に内緒で仔犬の手配をしていた。

 

ヴィゴ・タラソフ


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ニューヨークを拠点とするロシアンマフィアのボスで、かつてのジョンの雇い主で、友人でもある。

 

組織が現在の規模になれたのも、ジョンの活躍によるところが大きい。 それゆえ、ジョンの実力を熟知している。

 

ヨセフ・タラソフ


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ヴィゴの息子。 

親の権威をかさに悪事を行なうチンピラな青年で、クルマ泥棒が稼業で、クルマが趣味でもある。

 

ジョンの愛車を盗んだことが、物語の発端となってしまう。

 

マーカス


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ベテランのスナイパーで、ジョンの親友でもある。 ジョンと同じく、ヴィゴに雇われていた時期があった。 

 

ジョンとは現在でも親交があるようで、ヘレンの葬儀にも参列した。

 

ミズ・パーキンズ


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

ジョンと顔なじみの女性の殺し屋で、報酬が300万ドル以下の仕事はしないという信条を持っている。

 

ウィンストン


引用元:ジョン・ウィック
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コンチネンタルの代表であり、「コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク」のオーナー兼支配人。

 

「ジョナサン」とジョンの本名で呼ぶほどの友人で、彼に敬意を払っている。

殺し屋の世界では絶大な力を持ち、掟を破る者には容赦しない。

 

シャロン


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

「コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク」のコンシェルジュで、ジョンに敬意を払っている。

 

オーレリオ


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

表向きは自動車修理工場のオーナーだが、裏では盗難車の引き受けや解体を行なうグループのトップで、ジョンの友人でもある。

 

チャーリー


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

裏社会の掃除屋。 殺し屋たちの依頼を受け、部下を率いて遺体の回収や現場の清掃を行ない、ジョンとは顔なじみの関係。

 

簡単な、あらすじ

 

引用元:ジョン・ウィック / © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

かつて、裏社会では知らない人はいないと言われるほどの凄腕の殺し屋だったジョン・ウィックは、5年前に出会った最愛の女性ヘレンと平穏な生活を送るため、裏社会から足を洗っていた。

 

しかし、あるときヘレンは病に倒れ、この世を去ってしまう。

 

生きる希望を失い絶望の淵に立たされるジョン。

そんな残されたジョンを心配した彼女は、生前に仔犬を手配していた。

 

彼女の葬儀の日の夜、亡きヘレンからの贈り物が届けられる。

そんなビーグル犬のデイジーの存在が、ジョンの生きる希望となりつつあった。

 

だがその矢先、ジョンの愛車フォード・マスタング Boss429を狙った若者の強盗に家を襲われてしまう。 クルマだけでなく、ジョンの目の前でデイジーの命までも奪われてしまった。

 

大切なものを踏みにじられたジョンは、復讐のため裏社会に戻ることを決意する。

 

強盗の正体は、ニューヨークを拠点に一大勢力を築く、ロシアンマフィア「タラソフファミリー」のボスであるヴィゴ・タラソフの息子のヨセフとその仲間たちだった。

 

ジョンは過去、タラソフファミリーの暗殺者で、今の組織の繁栄はジョンによるところが大きかったのだ。 そのためボスのヴィゴは、ジョンの実力と恐ろしさを良く知っていた。 

 

息子の失態を知ったヴィゴは、ジョンとの交渉と説得を試みるが、失敗に終わってしまう。 仕方がなく手下にジョンの家を襲撃させるが、予想通り全員返り討ちにあってしまう。

 

そこでヴィゴは、懸賞金200万ドルでジョンの暗殺を、殺し屋たちに依頼する。

 

かくしてニューヨークを舞台に、暗殺者と暗殺者との闘いがはじまる。

やられるのは、どっちだ!

 

さらに、タラソフファミリーのボス、ヴィゴとその息子ヨセフへの復讐を遂げることはできるのか?

 

闘いの結末は・・・

 

「ジョン・ウィック」の魅力とは

 

大ヒットし、のちにシリーズ化される起点となった本作の魅力をさぐります。

 

「コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク」とは?


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

世界中の殺し屋たちをサポートする、コンチネンタルという秘密機関で、基本は「コンチネンタル・ホテル・ニューヨーク」という形態で運営されております。

 

裏では、武器や情報の調達から、死体の処理まで対応してくれます。 ただし、それらを利用するには、特殊な金貨を用いなければなりません。

 

また、ホテル内では殺しを行なってはいけない「掟」があり、これを破る者には粛清が行なわれます。

 

この機関の代表は、コンチネンタル・ホテル・ニューヨークのオーナー兼支配人のウィンストが務めております。

 

ジョンの愛車、フォード・マスタングBoss429とは?


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

1959年に発売されたフォード車初の小型車で、当時大ヒットモデルとなっていたフォード・ファルコンをベースとしたスポーティーカーとして、1964年にデビューしました。 コンバーチブルとハードトップの2機種で、エンジンは直列6気筒とV型8気筒。

 

本作のクルマは、1969年〜1973年の初代後期モデルで、前期型に比べ、性能と価格が上昇して登場。 

 

その中でもBoss429は、エンジンのNASCAR用ホモロゲーション取得(市販台数500台)をクリアするために生産されたクルマでした。

ちなみに、マスタング自体でのNASCAR出場はありません。

 

マスタング歴代最大排気量(429cu.in=7.0L)となる半球状燃焼室のビックブロックエンジンで、カタログ上では375馬力だが、実際には600馬力以上あったと言われています。

 

Boss429は、フォードの生産車ではなく、フォードのワークスで生産された改造車のようです。

 

アクションシーン

本作の注目ポイントである「ガン・フー」というハードなアクションシーンを撮影するために、キアヌは4か月にわたり毎日8時間もの猛特訓を受けたそうです。

 

スタントマンをほとんど使わず、9割程度をキアヌ自身が演じました。

 

ナイトクラブでのアクションシーンは、1日で全部の振り付けを覚え、キアヌは難なくそのシーンをやり遂げました。

 

息子ヨセフと父親ヴィゴへの復讐の対比

物語は、愛犬のデイジーの命を奪ったバカ息子ヨセフへの復讐からはじまります。

しかし、ヨセフを執拗に追い詰め、最後はあっけなく彼の頭を撃ち抜いて終ってしまいます。

 

一方のヴィゴに対しては異なります。 2人の一騎打ちとなるシーンでは、カーアクションから始まり、ガン・フーそして最後は肉弾戦となる壮大なアクションシーンです。

 

それぞれの復讐の仕方に対比があり、興味深かったです。

 

ジョンにとって、バカ息子への復讐より、親友のマーカスが殺される新たな怒りの方が、大きかったのでしょうか。 そして諸悪の根源すべてが、父親ヴィゴにあったからなのだと思いました。

 

バカ息子のヨセフは、眼中になかったのです。

 

起死回生のキアヌ・リーブス

キアヌ・リーブスと言えば、出世作「スピード」や「マトリックス」シリーズなどの傑作群に恵まれました。

 

噂では、かつて映画一本当たりのギャラが15億円程度だった彼からしてみれば、本作1作目のギャラは1〜2億円程度と言われており、彼からしてみれば破格の金額です。 それでもすごい金額ですが。

 

「地球が静止する日」を最後に大手映画会社作品から遠ざかり、6年ぶりに出演した「47RONIN」では製作費を回収できないほどの大コケで崖っぷちに立たされていました。

 

そんな時に、予算2000万ドル(約20億円)というインディーズ映画として製作された「ジョン・ウィック」がまさかの、起死回生の大ヒットとなったのです。

 

「ジョン・ウィック」トリビア・裏話


引用元:ジョン・ウィック
/ © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

一つ目は、当初の脚本では、主人公のジョンは60代初老の殺し屋という設定でした。 しかし、製作会社のトップがこのキャラクター設定に反対をし、変更が入ります。

 

そこからジョンを演じる俳優には、そこまで年齢がいっていなくて、ある程度のキャリアを積んだ人物が望ましいということから、最終的にキアヌ・リーブスが選ばれたそうです。

 

次に、ジョンがシャワーを浴びているシーンで、彼の背中全面にタトゥーが彫られております。 「FORTIS FORTUNA ADIUVAT」とラテン語で彫られておりますが、英語になおすと「Fortune Favors the Bold」(幸運は勇者に味方する)という意味となります。

 

これは海兵隊のモットーとしてよく使われる言葉だそうで、ここから想像するに彼は元海兵隊の軍人だったのではないでしょうか。

 

最後に、亡き妻がジョンに送ったビーグル犬デイジーが、寝ているジョンに飛びつき顔を舐めるシーンがあります。 このシーンを撮影するため、キアヌの顔にベーコンの油を塗って仔犬を引き付けたそうです、お疲れさま。

 

「通称:ジョン・ウィック:チャプター4」は?

「ジョン・ウィック」シリーズの第4作として、2019年公開の「ジョン・ウィック:パラベラム」の直接の続編が公開される予定です。

 

当初は2021年に公開予定でしたが、COVID-19のコロナパンデミックやキアヌ主演の「マトリックス レザレクション」との兼ね合いで、2023年への公開延期となりました。

 

さらに、第5作目も正式に製作が認められたとの情報もありますので、今後の情報更新に期待です。

 

感  想

 

引用元:ジョン・ウィック / © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

そりゃーワンちゃんは大事! 殺してはいけませんよ!

おまけに殴られ、愛車を盗まれたら、そりゃー怒りますよね!!

 

だけど、皆殺しって・・・、犯人とその仲間だけで良くない!?

と、思うのは私だけでしょうか?

 

閑話休題。

 

この主人公ジョンは、頭を撃ち抜いているのに更に2、3発撃ったら、そりゃあ弾切れもあっという間。 リロードしても、また連射連射で弾切れ。

 

伝説の殺し屋なのに、自分で撃った弾数も数えていない、本能のおもむくままに引き金を引く。 ひたすら攻撃し、逆襲を受けると割と簡単にやられてダメージを受ける。

 

その場その場で瞬時に対応し、至近距離からも躊躇せず頭を撃ち抜く彼は、裏社会では恐怖と尊敬の対象であり、きっと荒ぶる神のような存在なのでしょう。

 

そんな彼は、沈着冷静な策略にたけたタイプではないようです。 

このての、孤独なヒットマン系の中でも、異色の殺し屋だと思います。

 

端正な顔立ちにスーツの着こなしなど、身なりや立ち振る舞いはスマートで洗練されているのに、一度火がつくと野獣のように止まらないギャップが、この殺し屋ジョン・ウィックの魅力だと思いました。

 

本作品のアクションシーンは、カット割りを少なくして、じっくりと見せています。 CGやワイヤーでの誇張された派手な演出や、カット割りを多く使ってスピード感を大げさに盛るアクション作品とは一線を画す、リアリティな演出と生身の躍動感で魅せるところに、趣を感じました。

 

そして、個人的に気に入っているところは、裏社会のコミュニティ。

 

殺し屋たちが集う中立のホテルとそこの人たち、電話一本で駆けつける死体の掃除屋たちなどで、仕事の報酬には特殊な金貨で支払われる独特な世界。

 

それぞれの分野のプロ同士が、信頼関係をクールに表現しているところが実にカッコ良く、この作品を大ヒットさせた要因のひとつだと思います。 そこに加えて、ニューヨークの夜の街並みがダークな世界観をさらに盛り上げております。

 

キアヌの新たな代表作となる「ジョン・ウィック」シリーズ、これからますます目が離せません。

 

引用元:ジョン・ウィック / © 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

 

 

 

 

あらすじは、別サイトです。

 

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